以前にお茶会に伺ったときに、あまり見学ができなかったので是非とも又訪れたいと考えていた聚光院伊東別院に再訪いたしました。
 

そもそも聚光院はどのようなお寺さんからのご説明を頂戴しました。
 
~~~~~パンフレット 概要抜粋~~~~~
“禅と茶の実践道場 聚光院 伊東別院”は京都にある聚光院を本院として1997年に創建。

本院は1566年三浦義継が父長慶の菩提をともらうため大徳寺第百七世笑嶺宗訴を請じて開祖とし建立。 
笑嶺和尚に帰依した茶祖千利休居士が弟子として参禅したことから、本院の檀家となり、三千家の菩提寺となった。
 
これからも本院はお茶との縁が深く、茶禅一味といわれる茶道は禅宗、とりわけ大徳寺派の臨済禅と密接に結びついて発達。
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利休忌には表千家・裏千家・武者小路千家が月替わりで法要を担当されるそうです。
 
そして、この分院は建築家”吉村順三氏”、襖絵”千住博画伯”によるもので、画伯の絵をセキュリティレーザーなどなく究極に近づいて拝観できるという場所となります。
 
では早速見学します。
まずは水の森から。
水辺から立ち上がる木々を濃淡を鮮やかに使った描写は、端の端まで見ていて飽きませんでした。
 
 
 
岩絵の具を伸ばして塗るイメージでしたが、一部は油絵のように使用していて、凹凸があるぼこぼこした感じがお分かりいただけるでしょうか。
 
 
先日のお茶会はこの水の森で開催されたものでした。
 
 
隣の部屋に移動すると、水の森→砂漠となります。
 
 
 
水から水のない砂漠。 生命を映し出した世界観には、人物像を描かない千住博画伯本人(だろう)が描かれています。
 
 
その砂漠のふすまを開くと、奥には水屋が。
 
 
お隣に移動すると滝の間となります。
一気にモノクロの縦の構図の世界に引き込まれます。
 
 
このふすまを開くと、奥にはかわいらしい龍。
画伯の優しい性格が反映されていらっしゃるとおっしゃっていました。
 
 
実は目は赤、右側は金が施されています。
 
そしてこのふすまを開くとかわいらしいお茶室で、一緒に拝観した友人達は”淡交”好み~と言ったところ、案内の方もそのようにお話しされていました。
 
 
待合。
雨に濡れて鮮やかな苔は毎日毎日落ち葉を拾って踏みつけても、意外に問題ないのだそうです。
そうそう、雨の日はふすまの絵も、色味や見え方が変わる気がすると聞いて、あまり見たこともないのに納得する私たち。
そう思わせる何かがありました。
 
 
滝の間は2間ありまして、奥は本殿の意味合いも持っていて、ご本尊や利休像が祀られています。
 
 

二階は禅道場となります。
こちらは千住博ブルーと呼ばれる青の襖絵が壁全面に描かれています。
 
 
ふすまも角をとって張ってありました。
 
この数年は住職がいらっしゃらず禅修業を受け付けていらっしゃらないそうですが、
10名ほどのお申し込みがあればとのことですので、グループでお申し込みが可能な方がいらしたら、是非とも私も加えてください♪
 
こちらは事前申し込みで拝観可能です。
午前・午後スタートとなり、所要時間1時間半程度です。
お薄を頂戴し、お気持ち2千円となります。
0557-51-4820
お寺さんですので、お電話をかける時間帯はご配慮してあげてくださいませ。
伊東は熱海の次の町。 観光で熱海までいらっしゃったら、一足伸ばしてこちらも立ち寄ってみてください。