前回、やっと書きあがったアクションPVの台本について述べましたが
今回は書き上がった台本が稽古場に行き渡るまでの事を書きたいと思います。
自分には今の稽古場に
かれこれ十年以上前に舞台で知り合った腐れ縁でつながってる同年の相方がいます。
まあコイツとは何度飲み屋で口論したことか。
本気でぶん殴ってやろうと考えた事は数知れません。
彼は昔、北海道の富良野にある著名な作家が主催している塾で台本の勉強を
数年間住み込みで所属した経験があって
(でも、こいつが書いたという台本は一度も観た事がない。)
自分は演者が専門で物書きは素人ということで
今回の台本を見てもらうために彼が住んでる立川へ往復電車賃約千円かけて行きました。
最初、今日は疲れてるから家でくつろいでいたいとか、ほざいていたのですが
自分がそっちの最寄りの駅へ行けば文句ないだろうと無理矢理来させました。
待ち合わせ場所の駅改札で会うと普通に元気そうで疲れてる様には見えませんでした。
自分的には。
台本を読んでもらうため駅近くの居酒屋へ移動しました。
もちろん、飲み代は割勘です!
全16ページ、上映して約15分位の短編でA4サイズの普通用紙にびっしり打たれた活字の台本を手にすると
「すげぇな・・。」
と小さくぼやいてました。
彼は瓶ビールとツマミを4品ほど注文し、自分はこの後、ジムに行く予定だったので
ノンアルコールビールにしました。
彼はコップに瓶ビールを注ぎ飲みながら
黙って台本を読み続けました。
時々、ページをめくる手が止まり前ページに戻るといったことを繰り返し
その様子を自分が黙って飲みながら見てるといった具合です。
20分位かかり読み終わると軽くため息をつき、黙ってまたコップに瓶ビールを注ぎ飲み始めました。
「・・・・どうよ。何処かおかしな点があったか?」
「・・・ト書きに形容詞が多いよな。これじゃ演者が芝居を作り上げる事が出来ないんじゃないの?」
「芝居経験の長い者が乏しいからあえてこうなったんだ。だからある程度こっちが
補助みたいなものを置かないと演劇教室みたいになっちゃって無駄な時間がかかるし。」
自分で言うのも何ですが今回の台本はアクションより演技に対する要求が高いものになってます。
簡単にあらすじをいうと
田舎から役者を志して上京し早十年近くなる一人の青年が、未だに役にも恵まれず先輩役者からはこずかれ、バイト先の気になる女の子には悶々とし
不安な日々を送ってる一人の若者が
ある日、不思議な夢をみたり、奇妙な出来事に遭遇したりして
自分の本心と向かい合っていくといったストーリーです。
「・・・・で要するに俺が演じるトラって奴はさ、こういう事なんだろ・・・。」
何だかんだでその気になったみたいで
具体的な厳しい指摘は出ませんでした。
また互いに大声を張り上げるほどの口論を想像してたのですが・・・。
ちょっと拍子抜けといった感じでした。翌日が稽古だったので台本は無事に先生に渡しました。
その晩は先生が関わったドラマの最終回があるからどうしても見たいとの事で稽古後、足早に帰られました。
先日、別件で先生に確認事があって電話した際に、ついでに感想を聞いたのですが
まだ3回位しか読み返してないので何とも言えず次回の稽古後、皆で話し合おうという事になりました。
少々不安ではありますが次回の稽古を楽しみに
自分の鍛錬を怠らないよう日々を送りたいと思います。