今回は、お相撲さんが毎日食べているあの「ちゃんこ」の語源について、サクッと読めるお話を。実は「ちゃんこ=鍋料理」じゃないって、ご存知でしたか?
そもそも「ちゃんこ」って何?
「今日のご飯はちゃんこ鍋だよ!」
なんて使い方をよくしますが、相撲界での意味はちょっと違います。

実は、相撲部屋でお相撲さんが作る料理は、カレーでもチャーハンでも、すべて「ちゃんこ」と呼ぶんです!
そのメニューの中でも、
- 一度に大量に作れる!
- 野菜も肉もたっぷりで栄養満点!
- 準備や片付けが(比較的)ラク!
という超合理的かつ完璧な理由から「お鍋」が定番になり、いつしか「ちゃんこ=お鍋」というイメージが世間に定着しました。
語源のヒミツ:ヒントは「家族の絆」
では、なぜ「ちゃんこ」と言うのでしょう?
いくつかある説の中で、もっとも有力で、ちょっと心が温まる説をご紹介します。
それは、相撲部屋をひとつの「家族」として捉えた、こちらの説!
- 「ちゃん」 = お父ちゃん(=親方・師匠)
- 「こ」 = 子ども(=弟子・力士)
つまり、「親方(ちゃん)と弟子(こ)が、ひとつのお鍋を囲んで一緒に食べるご飯」だから「ちゃんこ」になった、というものです。
固い絆で結ばれた師弟関係が、そのまま言葉の由来になっているなんて、なんだか素敵ですよね。
💡 おまけの豆知識:なぜ「鶏肉」が定番なの?
ちゃんこ鍋といえば「鶏のちゃんこ」をよく見かけませんか? これ、実は縁起担ぎなんです。
鶏は「2本脚で立ち、手を地面につかない」ですよね。
これが相撲では「手をつかない = 負けない(勝ち越し!)」につながるため、非常に縁起が良いとされています。
逆に、牛や豚などの4本脚の動物は「手(前脚)を地面につく = 負け」を連想させるため、昔の本場所中には敬遠されていた時期もあったのだとか。お相撲さんの世界は、食べるものひとつにも勝負へのこだわりが詰まっているんですね!
今度ちゃんこを食べる時は、ぜひこの「ちゃん(親方)と、こ(弟子)」の絆の物語を思い出してみてください。いつもより少し深く、温かい味がするかもしれません。