今回のトミカ改造は、フィアット500をタイヤ交換してアバルトレーシング風に改造しました。
当初は500Sportのイメージで進めていましたが、製作途中にトラブルが発生して心が折れていたところに、トミカカスタムファクトリーさんの「カスタムトミカ「フィアット500 アバルト ABARTH 595仕様」トミカ改造」を見たことで、気持ちを切り替えてリベンジしました。
トミカNo.90 フィアット500
発売された当初、買おうかどうしようか迷って結局買ってなかったフィアット500。
最近、近所のスーパーにも入荷したので買ってみました。
買ってびっくりしたのは、サスペンションギミックがないことででした。
フィアット500より小さいトヨタのiQですらあるというのに…
まあローダウンするのであってもなくても関係ないですけどね。
トミカ改造
分解作業
本体裏側の「かしめ」を3mmのドリルで削っていき分解します。
ボディ・シャーシ(タイヤ)・内装・ウインドウパーツで構成されています。
タイヤ(ホイール)交換
今回、どんなタイヤ(ホイール)にしようかとストックのミニカーやタイヤを物色していたら良いものを見つけました。
100円ショップのセリアで売っているインテリアオブジェミニカーシリーズ(1/72)の、ポルシェ550Aスパイダーです。
どうですかこのホイール、カンパニョーロっぽく見えませんか?
トミカノーマルタイヤより若干外径が小さいですが、フィアット500に装着すれば往年のチンクェチェントっぽくなるので即採用しました。
早速本体を分解してタイヤを取り外します。
このままではトレッド(車幅)が狭いので広げなければ行けません。
しかしこのシリーズは、ホイールと車軸とがっちり固定されているので、無理して外そうとするとホイールの取り付け部分が破損するため、車軸の中央からカットしてシャーシに直接取り付けることにします。
※私はタイヤが回らなくても大丈夫な人なので…
フロントスポイラー製作
今回は旧フィアット500のイメージなのですが、ローダウンした時のフロントの隙間がどうしても気になったので、いつものように1.2mmのプラ板で製作していきます。
今回はつや消し黒ではなくファントムグレーで仕上げます。
ライン塗装…そして!
フィアット500の改造といえばアバルトが思いつきますが、塗装で赤いストライプのラインを表現できる自信がないので、500Sportのラインにすることにしました。
しかし、このあと悲劇が起ころうとは知る由もありませんでした...
マスキング&塗装
しっかりマスキングしてスジ彫りされたドアラインにやボンネットラインもしっかり隙間が入らないようにしました。
塗装色は通常の赤ではなく、ガンダムカラーのシャアレッドにしました。
色むらが出ないようすこし多めに塗りました…
やってしまった!そして...
ガンダムカラーは乾きが早いのでしばらくしてマスキングを剥がしてみたところ…
やってもーた!T_T
見事にはみ出して…あーヘッドライトにまで。
慌てて除光液で拭き取るとヘッドライトも一緒に消えていき…
なんとかリカバリしようとすればするほどひどいことに…
ここで心が折れました。
気分転換に同時進行していたホットウィールのBMW2002を塗装したのですが、こちらもうまく行かず…
「ダメだ!スランプだ~」と嫁に愚痴ると、「元々上手くないのにスランプなんて…ぷっ」と、もっともな返答に返す言葉もありませんでした。
リベンジだ!
ちょうど風邪もひいて調子も悪かったのでしばらく放置して1週間ほどした頃、冒頭にも書きましたが、カスタムトミかファクトリーさんのフィアット500のエントリーを拝見しました
シンプルだけどハイクオリティなアバルト595仕様のフィアット500を見て思いました。
「やっぱりフィアット500を完成させたいな。結局のところ上手い下手じゃなく、やるかやらないかだろ!」と。
とにかく前に進まなければ何も始らないので、塗装がダメなら他の方法を考えました。
ちょうどガンダムデカールの中に太さの違う赤いラインのデカールがありました。
またジオン軍のマークもサソリっぽい。
こうなったらアバルト風のジオン軍仕様にしてやろうと、イメージが固まりました。
そうして週末、買い物ついでに再度フィアット500を買ってきて改造が再開されました。
トミカ改造 リベンジ!
リアスポイラー製作
当初はリアスポなしの予定でしたが制作することにしました。
1.2mmのプラ板をリアゲートのラインに沿ってカットして、先端部分を薄く加工したシンプルなタイプのリアスポイラー。仮止めしてバランスを見ながら調整していきます。
仕上げは白色で塗ってみたものの、ボディが少しアイボリーっぽいので色があ合わず、最終的にフロントスポイラーと同様ファントムグレーで塗りました。
塗装作業
テールライト塗装
テールライトの内側はウインカーとバックライトでクリアーレンズなのでマスキングして、シルバーに塗りました。
ルーフ塗装
今回はルーフも塗装することに。
フィアット500といえばキャンバストップ、また最近ではカーボンルーフの外車も出てきましたので、ルーフをファントムグレーに塗ることにしました。
マスキングをしてファントムグレーでフールとリアゲートの上部を塗りました。
仕上がりは、 …はみ出しもなくまずまずの仕上がりです。
リアスポイラーも取り付けました。(^^)b
車高調整作業
今回は、サスペンションギミックもなく、またタイヤの車軸をセンターでカットしているため、そのまま車軸受けにタイヤを差し込むとキャンバーが付いてベタベタのシャコタンになるのです。
当初はそれでも良かったのですが、あまりにキャンバーが付きすぎてゆわゆる鬼キャン状態は少し下品なので、内装パーツの車軸受け部分を1mmほど削ることにしました。
こうすることで車軸受けのと取り付け位置が上がり、ちょうどいい感じのキャンバーを付けることができます。
シャーシ側には1mmのプラ棒を取り付けして車軸の取り付け位置をあげました。
これはサスペンションギミック付きの車高調整作業と同じですね。
マフラー製作
アバルトならリアディフューザーに左右出しのマフラーですが、さすがにダイキャストのノーマルバンバーを加工するには時間も手間もかかるので分岐個所のある余りランナーと真鍮パイプ、そして角モールドのパーツを組み合わせてマフラーを作りました。
詳細は後ほど…昔のアバルトを知っている方なら私のやろうとしていることが何となく分かるはず…多分。
デカール貼りとアクセサリー製作
前回失敗した赤いラインは、ガンダムデカールの赤いラインを使用してボディ下部に貼りました。
このデカールは太り1本ラインと細い2本ラインの2種類を貼っています。
まず2本ラインのデカール貼り、後で太い1本んラインを隙間を調整しながら貼りました。
またサソリマークの替わりにジオン軍のマーク。
ナンバープレートはリアのみ0.3mmのプラ板で制作し、フロントはファントムグレーで塗った後デカールを貼りました。
ここで調子に乗ってきて、前回のホンダN-Oneでも取り付けた牽引フックを前後に取り付けました。
また、プラ板で昔のゴム製のボンネットキャッチやゲートを残した角モールドパーツを加工して赤に塗ったキルスイッチを取り付けて、なんだかサーキット仕様になってきました。
そこまでくると、今度はリアゲートの内側に3mmほどのプラ板を挟んで少し浮いた状態にしました。
これも古いフィアットを知っている方なら分かるのですが、リアエンジンの熱対策としてエンジンフードを少し浮かしてたのですが、それをイメージしました。
もちろんフロントエンジンの現行フィアット500には何の効果もありませんがね…^^;
ロールケージ製作
一通り作業も終え後は組み立てのところまできたところで、ふと外装はレーシングしようになったのに内装がノーマルってバランス悪いな~と思ってきました。
確かにダッシュボードはグレーに塗ってアルカンターラ風にしてるし、シートのヘッドレストにはシルバーでワンポインとを入れてるけど…
いくらドア開閉しなくて中がほとんど見えないとはいえ、ちょっと寂しいと感じたので、ロールケージを入れてみました。
いつもは後部座席に4点または5点式のロールバーを入れていますが、このフィアット500の後部は全く見えないので、今回は前席部分にそれっぽく入れていきます。
まずフロントウインドウ内側のAピラーに添ってコの字にアルミ線を取り付けます。
そして後部へ向けて左右1本づつアルミ線を追加します。
ここでクリアパーツにアルミ線を取り付けるのに接着剤を使用していたのですが、なかなか固定できないので途中からタミヤのホワイトパテで固定することにしました。
ラリーカーのようなガチガチのロールケージを組みたかったのですが、なかなか上手く行かないので、内装パーツとウインドウーパーツを接着しボディを被せたら見える部分だけの処理をしました。なので、Bピラーに添った縦のバーは省略しています。
ボディを被せて粗が目立たないか確認して完成です。
本当はAピラーのルーフ側からフロアにもう1本追加したかったのですが断念しました。
実はこの時点で朝の5時だったので、寝なきゃまずいなと思いながら作業してました。^^;
タイヤ取り付け
一通り作業が終了したので後はタイヤの取り付けです。
前記にもある通り、今回は車軸がカットされ左右がつながっていません。
そのため先にシャーシとボディを接着します。
それぞれのタイヤを車軸に接着剤と塗布して車軸受けに差し込んでいきます。
前輪駆動なのでフロントタイヤはツライチで、リアタイヤは若干内側にセットしました。
後はフロントスポイラーとマフラーパーツを接着して完成です。
トミカ カスタム フィアット500 アバルトレーシング風ジオン軍仕様
当初のクラッシックスタイルのイメージから大きく外れ、レーシング仕様となったフィアット500。
デカールとかアクセサリーをやり過ぎたかな。^^;
マフラーは、タイコ(サイレンサー)の横から2本出し、さらにセンタのシルバーに塗ったモールドはアバルトのオイルパンをイメージしています。
古いフィアット500(アバルト)に興味のない方にとっては、全く無意味なディティールなのですが自己満足ですのでご容赦を。
赤いライン、本当はタイヤハウス手前でカットするのですが、上手く処理する自信がなかったので全部貼りました。
この辺の詰めがまだまだ修行がたりんな~^^;
塗装に失敗した1台目はファントムグレーにオールペンされワイドタイヤの暫定仕様に。
ちなみにワイドタイヤはそのまま付けてもかなりはみ出しタイヤになるので、キレイに収めるには多少の加工が必要ですね。
以上、フィアット500をタイヤ交換してアバルトレーシング風に改造でした。