たばこは看護師さんに火をつけてもらう。
一本だ。
箸もコップもなにもかも看護師さんが世話
をしてくれた。
人間味を感じるのは看護師さんと食堂にいて
食事をとるときだけだ。
短い食事が終わると私は二重扉のかぎの
かかった隔離部屋にいれられる。
ふっと周りを見渡すと私の部屋だけなぜか
特別だった。そうだ。ここだけかぎが二回
閉められるのだ。
さらにトイレはみんなの部屋は洋式で自動
で流せるようだった。
私だけ?なんでこんな部屋にいるんだ。
私は看護師さんに泣きついた。
泣いても状況はかわらなかった。
先生の指示ですよ。待ってください。
そう言われ泣きながら部屋に入った。
泣いても、泣いても、誰もこない。面会も
こない。電話もこない。
体力が消耗してゆく。
誰かきたら外にでられる。誰かから電話が
きたらでられる
私はひたすら待った。
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