「人間的な感情をそなえた神は、人間がこしらえた神以外には存在しません。悪魔も、人間がこしらえたもの以外には存在しません。黄金色に輝く天国も、火焔もうもうたる地獄も存在しません。それもこれも、視野の狭い人間による想像の産物です。
大霊とは法則です。それを悟ることが人生最大の秘密を解くカギです。
なぜなら、世の中が不変不滅・無限絶対の法則によって支配されていることを知れば、すべてが公正に裁かれ、誰一人としてこの宇宙から忘れ去られることが有り得ないことを悟るからです。
大霊がすべてを知り尽しているのも、法則だからこそです。法則だからこそ何一つ見落すことがないのです。法則だからこそ人生のあらゆる側面がこの大宇宙にあってその存在場所を得ているのです。人生の全側面が、いかに些細（ささい）なことでも、いかに大きな問題でも、けっして見逃されることがありません。すべてが法則によって経綸されているからです」
『霊的新時代の到来』P.77/L5～P.78/L1
神には、人間が持つ喜怒哀楽や好き嫌いなどありません。
自分を信じる者だけを天国に迎え入れる神など存在しません。
過ちを犯した者を地獄に突き落とす神も存在しません。
あるのは完璧な法則（摂理）です。
完璧な法則を通して、すべての人を完全な平等・公正に扱っているのです。
それは、神の愛がすべての人に同じように注がれているということです。
利己的な行為や些細な思いやりなど、良いことも悪いことも、
すべてが因果律の法則によって、もらさず結果を受け取るようになっています。
この世的な価値観を超えて、完璧な法則（摂理）があるのです。
物質世界の背後に広がる霊的世界を知ることで、よりこの地上世界が見えてきます。