「地上というところは妙な世界です。霊の目をもってご覧になれば、人間が愚かなことばかりしていることに呆(あき)れるはずです。いずれはチリと化してしまう、どうでもよいものを後生大事にし、永遠の宝である霊的なものは疎(おろそ)かにしております。霊的な価値が理解できないのです。
その場かぎりの愉しみや喜びばかり求め、その物的欲望に埋もれて、肝心の霊性が顕現する機会がほとんどありません。しかも、そうした地上かぎりの所有物を多く蓄積した者が“偉大な人”とされます。どうせ滅びてしまうものを集めようとする人と、永遠に残るものを集めようとする人のどちらが“偉大な人”でしょうか」
『道しるべ』 P.248/L10~P.249/L3
地上人生がすべてで地上世界しかないと思うから地上的なものに執着してしまいます。
財産も肩書も名誉も地位もすべてが死とともに価値がなくなるのに、地上でしか通用しないものを求めることに時間を費やしています。
死後、地上と縁がなくなった時に自分の地上人生を振り返ってどう思うのでしょうか…
すべての人に必ず死が訪れるように、この地上人生を振り返る時が同じようにやってきます。
今からでも大丈夫ですから、自分の生き方が地上的・物質的なものに偏っていないか考えてみませんか。
死後に後悔をしてほしくないのです。