いまや「実在」の意味が問われている実証主義者だった著者が「死後生命」というテーマに斬り込んでいく。宗教家やペテン師でないだけに説得力がある。1つだけ確かなのは、多くの嘘がまじりこんでいるにせよ、このような現象が実際にあり、否定しえないことだ。このことは、我々の「存在」がいったい何なのか、という疑問を突きつける。