ムッシュー | ゴトーを待ちながら

ゴトーを待ちながら

尽きかけている命の日々に、こぼれていく言葉のいくつか。

ポントニエ氏は真剣な顔になって言った。
「リュスチュクリュ、勉強はうまくいっているか?」
リュスチュクリュは、父親の質問に対する正当な答えであるかのように「ねえ、年寄りパパ、ネクタイはまたカラーの上にかかっているし、シャツは汚れているし、コートを磨くのを忘れているよ」と答えた。

クロードは、母親と同じで、命令を下す者の一人であり、ポントニエ氏はその命令に従う者の一人であった。後者は、一撃から身をかわす子供のように、楽し気に肘を持ち上げ、ネクタイを調整し、コートの襟のほこりを払い、しわくちゃになっている袖口を引っ張って伸ばした。五十七歳にもなって、わずか十歳の子供を持っているのだ! こんなことをしても、プライドが傷つくわけでもないし、悲しい気持ちになるわけでもない。ともかく子供が可愛くて仕方ないのだ。毎日でも子供に会いたいのだが、それは期待しすぎだっただろう。