式も披露宴も終わり、出席者も全員帰って
店に残っているのは、おれと、、、



「あー疲れたぁ~」



普段着に着替えて大あくびをしながらグッタリとソファーに座り込むヒョクチェヒョンと



「楽しかったねー」音符



疲れを全く感じていない様子のドンヘ



「うん。みんなに祝ってもらえて本当に良い式になったよね」


「ひょくがカッコいーからぁラブラブオレもしあわせラブラブでへへへてへぺろ


「んふふ…ありがとう」



この夫婦の会話、これって噛み合ってる?



「ひょーくぅ」



ドンへが甘えて加減無しにヒョクチェヒョン腹の上に乗っかる



「ぐえっ」



ん?潰れたカエルの声?
ああ。ヒョクチェヒョンの声か…。



「もぉ~ 重いぞっ!ばかっラブラブ可愛いなハート


「ゴメンね?ひょくぅ ちゅっ💋ちゅっ💋ちゅっ💋」



イライライライラ…



「ひょくぅ ん~っ」


「ん~っ ちゅっ」



イライライライライラ…



「ちゅっちゅっ…」



こ、い、つ、ら~っ!
ちゅっちゅっちゅっちゅっしつけーーわ!



「家でやって貰ってイイっすかねっ!?」




ケツを蹴って店から追い出した。


あっ…やべっアセアセ
今日はお二人にとっての新しい門出の日なのに、ケツ蹴って店から追い出すなんて悪い事をしてしまった。


まあ…追い出してしまったもんは仕方ないw




「キュヒョナーっ!聞いてくれっ」



のうっわっはてなマークびっくりマーク
ドタドタとシウォン氏が店に入って来た。



「ワタシは今日、恋に落ちてしまったのだーー!」



声でデカっ!
つか恋に落ちるペースよw



「あー そうですか」



恋に落ちたってゆーお相手は
あのヒョクチェヒョンの同期の青年だろうな。


『すみません… あの神父さん?がグイグイ来て… あの~ ちょっと…いや、すんごぉぉぉく!怖いんで僕もう帰ります』


ってガクブル震えながら早々に帰って行ってしまったんだけども



「誰にですかぁ?」


「ピョクチェの同期の青年だよ」



良い加減ピョクチェじゃなくてヒョクチェだって気づけよ
つか、誰か教えてやれよw




「たぶん彼もワタシのコトが好きだと思うんだ。何故かと言うと 彼のワタシを見る目がそれを物語っていたし…」



彼の目が物語っていた…ねぇ
彼の目はこいつキモッってのを物語ってたんじゃね?



「そして彼がね?ワタシに対して云々かんぬんであーでもねぇこーでもねぇで、、、」


「うるせえよ!っ…痛たたた」



あー 腹に力入れると腹筋が痛い…。

一生分笑ったかも…。

けど…ヒョクチェヒョンとドンへのあの幸せオーラに包まれたキラキラ笑顔を見たら、心からおめでとうって気持ちになったし、あんな風に誰かを愛して愛されるって関係って素敵だなあって、ほんのちょっとだけ羨ましいと思ったな。



グラスにワインを注ぐ



「おめでとう」



今日撮った 新郎新婦のポラロイド写真に向かって 乾杯し、グラスを口に…



「キュヒョナ~っ どっどう思う?やはり彼も…」



シウォン!帰れ!




















おわり