ひょくちぇが経営していた あのお化け屋敷を辞めた人たちがオレと同じ理由で辞めたんだったとしたら、、、



一つのお化け屋敷を経営破綻に追い込むほど
んんん、追い込むまであんな事を続ける悪意。

なんなの?

あのひとたちは、どういうつもりで、、、




「ドンヘ?」


「あっ…ん?なに?」


「ドンヘには…いや他の皆んなにも本当に申し訳ないと思ってる。」


「ひょくちぇが謝る事じゃないよ」


「けど、オレがもっと早くに気づいていれば、、、」


「ねえ?不思議だと思わない?あのひとたちってさ?あのお化け屋敷の正式なアルバイトじゃないのにさ?どうして何度も、、、」


「潜り込めたのか、だろ?」


「うん」


「それは、オレも考えた。一番最初にああいう被害にあって辞めたのが多分、お前だったと思う。その前の子たちはちゃんと理由があって辞めてるから」


「じゃあ オレから始まったってこと?、、、んんん、ちがうよ。だってあの時、あのひと『今日は当たりだ』って気色の悪いことを言ってたし…」


「っ…な事を…?」


「うん…だから もっと前から何度もああいう事をしてたんだと思うんだ。じゃなきゃ『今日は』なんて言わないでしょ?」


「ああ…もう、オレ最悪じゃん!全く気づかないなんて」


「でも、仕方ないよ。誰も訴えなかったんだし、、、オレもあんな事されて怖くて、恥ずかしくて…あの当時はやっぱ誰にも言えんかったもん」


「本当にごめん」


「あ、いや、だから ひょくちぇは謝らなくていいんだってば!でもさ?やっぱり あの人らが勝手に入ってくるとかは さすがにムリだよね?
しかも ちゃんとお化けの衣装着てたんだもの」


「手引きしてるヤツがいたんだろうな」


「ってなったら、、、あのひとがアヤシイよね」


「お前のときにバイトを代わってもらったってヤツだろ?」


「うん」


「お化け屋敷を畳むってなった時に全員に事情聴取しておけばよかった。けど、あの時は まさかそんな事があったなんて思ってなかったから、、、」


「もしも、あのひとが手引き?してたんだったとしたら聞いても知らないとか覚えてないとか言いそうだけどね」


「まあ…あ、電話鳴ってるの お前のじゃね?」


「え?あ、ホントだ鳴ってる」



リュックのポケットからスマホを取り出し画面を見ると

あっちゃ〜ガーン



「あ、、汗


ホジャビーくんから?」


「んんん、ちがうウチのひょんから」


「ヒョン?あ、出ていいよ」


「すまぬ。もしもーーし」


ー もしもーしじゃねえわムカムカ何処にいるんだよはてなマーク今日お前んちに行くって言ったろーがピリピリ



うんビックリマーク それ
すっかり忘れてましたてへぺろ



「そんなにケンケン言わなくてもいいでしょ!?お部屋で待ってればよいよい」


ー お前のアパートの鍵忘れちまったんだよ!



ったくぅ〜 自分がカギを忘れたくせにキレるって、、、もっとカルシウムを摂れ!



「もう!わかった!すぐ帰るから駅前のファミレスとかで待っててよ」


ー てか、何処にいるんだ?


「お友だちと ごはん食べてた」


ー 何処にいるか?って質問にご飯食べてたって返答www 


「お友だちとごはん屋さんだよってことじゃんかあ」


ー ご飯屋さんて、ん?お友だち?ああ、キュヒョナか


「きゅひょなとちがうお友だちだよ」


ー 嘘つけ、お前 キュヒョナ以外に友達なんていないだろ?



なんと⁉️シツレーな‼️



「あたらしく登場したお友だちだもーーん」



ー なんだそれ?てか お前 約束忘れてたわけ?


「忘れてない‼️覚えてなかっただけだ‼️」


ー それを忘れてたって、、、あーーっ もう、いいよ。じゃあ その友達ってヤツも連れて来い


「ひょくちぇも?なんでー?」


ー お前の友だちに相応しいか俺様が見てやるから


「ふさわしいってイミ分かんないΣ( ̄。 ̄ノ)ノ」


ーうるせ!とにかく連れて来い!


「はいはい、すぐに行きますよ」


ー 2分で来い!



2分て、、、
ムリだっつーの!



「わかった、2分で行く!」



電話を切ると 



「2分でってテキトーすぎだろw」


「いいんだよ。ウチのひょんもテキトーなんだからニヤリ


「てか、ごめんな?約束あったんだな。お前のヒョンめっちゃキレてたじゃん」



ありゃ 丸聞こえだったかw



「それで、あの〜 ひょんがひょくちぇも…」


「連れて来いって言ってたな(苦笑)」


「いい?」


「全然いいよ。ドンヘの友達だってちゃんと認めてもらいたいし。」



なんと素敵なコトを言うんだろねぇ…この子はおねがい



「じゃあ、出よう2分で行かなきゃだろ?(笑)」



笑いながら言って 気軽に立ち上がってくれる。
マジ優しいラブラブ



「てか、ヒョンがいたんだ?」



店からダッシュで駅まで行って電車に乗ってすぐ 思い出したように聞いてくる



「うん!2人いるんだ。今のは長男のひちょりひょんだよ」


「2人もいんの?じゃあ3兄弟?」


「うん!今の電話が長男のひちょる(30)次男がじょんうん(28)だす」


「だす?(笑) 」


「あ、ひょんたちにも ひょくちぇんトコのお化け屋敷を辞めたホントの理由は言ってないからナイショだよ?」



ひちょりひょんも じょんうにひょんも心も身体もすげえく強いから、あんな事で怖くなって辞めたとか知られたら絶対ブチ切れられるもんタラー



「うん、わかった。」



理由も言わず口止めなんて怪しまれても仕方ないのに 笑顔で頷いてくれる優しいひょくちぇ

やっぱり オレ、このひとと もっともっと仲良しになりたいわぁおねがい



「ドンヘ また、電話鳴ってるぞ😁」


「ん〜〜〜〜〜っプンプンもっ!!



ひちょりのヤツ!!
ちっとだけ大人しく待ってられねえのかねwww

































つづく