リレー小説

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初めて見る「空」というものはやたらときれいな水色だった。

体がスースーするなと思ったら、ひいおじいちゃんの日記に書いてあった「風」というものが吹いている。らしい。

「こちら地上軍監視捜査隊第二班。隊員全員地上に到達しました。」

『了解。作戦を開始せよ。』

「了解。これより地上人制圧作戦を開始します。」

『健闘を祈る。』

「いっぱい木があるから空気がきれいなの。ところでらんちゃん、サメはどこn「賢白学園か。」

「これから地上人として暮らすのかぁ。ちょっとキンチョーしてきたかも。ソーヤ、そろそろ出発しよ。」

「そうだね。ってあれ?地図が…。たしかココに入れたはずなんだけど…。」

「また?出動前にも『あれ、僕のショットガンが!』とか言って魔法指導の先生に怒られてなかったっけ?」

「う、ごめん。あっこのポケット…じゃなかった。」

「自分少し覚えてますよ。たしか太陽を西に見て…」

「やよいちゃんが一緒の班で助かったわぁ。」

「ゴメンナサイ」

「ところでらんちゃん、学園にサm「よし行こう!」


僕らが地上に出たあの日を境に、世界はすっかり変わってしまった。物語のヒーローになれなかった僕たちは、正義が何かもわからず、ただ降り注ぐ日差しを、全身を渡る風を、そして平和な地上と人々を守るために戦っている。



「らんちゃん、良君の攻撃力の強化」

「了解」

刀や銃弾がぶつかり合い、火花を散らしている。ときおり見える赤いゆらめく炎や、滝のような水は、まるでこの「舞台(ステージ)」を飲み込んでしまいそうだ。

「あまり有利な状況とは言えない、かな。」

戦場より少し離れた茂みの中で、如月奏矢は呟いた。     

戦場から聞こえる悲鳴が敵のものだけではないことは、僕が一番よく知っている。

だから

「カチリ」

軽い衝撃と共に銃口がほのかに熱をおびる。

「守らないといけないよね」

その時、背後でかすかにカサリと音がした。

「はっ!」

反射で引き金を引くのと、頭部に強い衝撃を感じたのはほとんど同時だった。

「うっ」

視界がぼやけてゆき、体が沈んでゆく…。

その脳裏に浮かんだのは地上侵略の命令を受けたあの日の事だった。






『我々は誇り高き地底民族である。

長年我らを虐げてきた野蛮で愚かな地上人に復讐を。

今こそ地上を、我らの土地を奪い返すとき。

――――地上を侵略せよ。』



侵略戦争が起こったその日、僕らは初めて

その命令に背こうとしていた。