栗原くんが、来ました。
地元の銀行マンだけど。
ヘンに、やる気がありません。
仕事に来るのだけど、あんまし、1回で、終わらない。
「あっ、紙、忘れた!」
とか、
「うーーつ、本店に帰って、聞かないと、分かりません
」
やけに、色々と、話してかえります。
「彼女の家に、行ったことないけど、てんこさん、
もう、そろそろ、行くべきなんですかねえ。」
「なんか、もう、寒すぎて、まわりたくない
」
「あそこのおばあちゃんは、いつも、コーヒー出してくれて、ホッとしますわ。」
年末の午後5時ごろ、自動販売機の前で、ぼーーっとしている栗原くんを見つけたので、
「なに、してるん?」
って、聞くと、
「あっ、てんこさん、来年のカレンダー要りません?」
と、山のように、カレンダーをかかえてる。
「今日、まだ、1本も配ってないんです
」
って、午後5時なのに。
「そんなもん、その辺に、ガバッっと、捨てたらいいやん。」
て、アドバイスすると、
「そんなわけにはーー。」
と、真面目振ります。
今日(3月31日)来た栗原くんは、やっぱり、こう言ってました。
「今日、店長がね、みんな! 今日の午前中で、今年度が終わる!
午後からは、来年度や! って言ったんですよ。
そんなん、ありですか? 僕は、何も、終わってないんですよ。
片付けてない仕事だらけやのに、もう、来年度ですよーー。 ほんま、
社会って、そうやって、まわってるんですかね
」
栗原くん、社会はそうやって、まわっているよん。
でも、私は、
いくつもある義援金箱の前を、無視できなくて、つい、カンパしてしまい、
義援金貧乏になっちゃってる、栗原くん が、好きです。