それは…
雨…。

仕事してたら、身体の芯から湧き上がる痛み…

慌てて、頓服を飲む。
はっきりいって、効かないんだけどね。
気休め。

一階から二階の階段…
痛みの障害物競争のような

入口で雨傘を閉じながら…

そうだ

雨傘を杖にしちゃおっ


手摺を捕まり、雨傘を杖かわりについて、一段々昇る。
ふぅーっ。

忘れかけていた、骨の随の痛みが、蘇る。

しばらく、階段の中程で、天を見上げる。
今の闘病生活とリンクして、思い巡る。
あと、どれくらい…。
痛みに耐えた生活をしなければならないのだろう…。
大きく深呼吸しながら、階段を一歩一歩踏み締めながら、昇る。
雨の日の痛みは、なぜかしら、格別に痛む。