二日目の旅はハードだったが、
三日目の旅も負けてはいない。
なんたって、しまなみ海道をサイクリングするのだから。
8時にホテルを出発し、
隣の建物でレンタルサイクルを借りる。
1日500円。8段ギア付。
おじさんに、向島への船乗り場を尋ねる。
頻繁に船は来ると言われたが、
船乗り場で待っていても、中々船は来なかった。
しまなみ海道をサイクリングする人、
高校生が集まってくる。
島の高校生が、本土の高校に通うと思ったが、
ここでは逆だった。
船には自転車を持って乗船。
船の上で、乗船料110円を払う。
5分足らずで、対岸の向島に着く。
四国の今治までのしまなみ海道・サイクリングロードが、
道路にペンディングされているので、
それに沿ってサイクリング。
昨日の雨が嘘みたいに上がり、空には青空。
時々海岸沿いを走ると、潮風が気持ち良い。
一人っていいね、自由って最高だね、気分爽快だよ。
因島とを結ぶ因島大橋も見えてきて、興奮MAX.
この写真を撮った後に、この旅一番の事件が起こる。
目の前でバイクが、ポケットから財布を落として、
走り去ってしまった。
財布から一万円札やカードも落ちて、
道路にばら撒かれたそれらを拾っていると、
「どうしましたか?」と、
宅配業者の軽トラックが声をかけてくれた。
訳を話すと、
「今から、バイクに追いつくかな。
もし、追いつけなかったら、警察に届けますね」
と言われ、免許証によると、
財布を落とした人は、この島の住民の方だったので、
お願いした。
この話を旅から帰ってみんなにすると、バカだと言われる。
警察に届ければ、お礼一割貰えたのに。
・・・お礼なんか要らないし。
その人、持ち逃げしたね。
・・・あのやさしそうなお兄さんは絶対そんなことはしない。
今となっては、ちゃんと持ち主に財布が戻っていることを祈るのみ。
サイグリングに話は戻る。
橋が見えて興奮気味の私だったが、
すぐにあることを学習する。
橋は高台にあるので、橋を渡る前には登り坂。
登り傾斜30°を1.2kmぐらい道が続く。
本格派のライダーに抜かされ、
普通の観光客男性に抜かされ、
さらに、中学生の3人組に抜かされ、
30代女子はヘロヘロになりながら、自転車を漕いだ。
一度も自転車を降りなかった私を褒めてあげたい。
因島大橋は5分で通過。
向島桟橋から因島入口まで45分ぐらいだった。
向島ではひとつも立ち寄らなかったが、
因島ではいろいろ立ち寄る予定。
まずは白滝山へ行くつもりだったが、
白滝山入口に着き、
ものすごい登り階段を見て、挫折。
脚がガクガク、ちょっと自転車を降りたら、
そのままコケてしまうほど、体力消耗だ。
因島水軍城にも寄る予定だったが、
この島にある重井東港から
フェリーで尾道に戻るつもりで、
まずは重井東港を探すことにする。
地図上では、港近くにあるフラワーセンターを見つけ、
そこで休憩。
芝生に座って、ボーとする。
因島水軍城は、もっと生口島寄りなので、行くのを挫折。
重井東港らしき所に行く。
近くにいた作業服を来た港のおじさんに、ここは港か聞いたら、
うんうんと頷く。
出発時間まで15分もあって、ここに居てもしょうがないので、
「この辺、うろうろしてきます」とおじさんに言って出発した。
なぜか、おじさんは不安そうな顔をする。
5分経って戻ってくると、10人ぐらい島の住民が集まっていた。
港のおじさんはタコを釣っていて、
乗客のおばさんと一緒に釣ったタコを見たり、
タコ釣りの話をしていた。
船を待つ間にタコ釣って、ずいぶんいい仕事だなぁと思っていると、
「ほら、あの黄色のがフェリーだよ」とおじさんに言われる。
えっ、横にある白い船じゃないの?
おじさんは釣竿を引き上げ、そこに黄色のフェリーが着岸。
フェリーに乗って、港に目を向けると、
おじさんは、フェリーが去った後にまた釣竿を海に投げていた。
あのおじさん、
港の係の人ではなく、だたの釣りに来たおじさんだった。
尾道まで18分、550円。私は自転車分の300円も払った。
旅行前にいろいろ調査することに対して、
緻密に調べすぎると批判されたが、
調査した結果、因島から尾道までのフェリーがあることを知り、
このフェリーの存在が知らなかったら、
またあの大橋を渡る羽目こなったので、調査も大切だ。
尾道の桟橋の桟橋に着くと、
桟橋のおじさんに、「もう帰ってきたの」と声を掛けられる。
そして、これからは尾道観光だ。




