昨日、ずっと観たかった「春の雪」のDVDを見た。


5年前ぐらいだろう、三島由紀夫の小説を読んだのは。

4部作「豊饒の海」の中で、

「春の雪」は一番好きな作品。

というか、唯一理解できた作品。


その作品が映画化された。

行定監督がどう解釈したのか。

どう映像化されるのか。


が、結局いつものごとく、上映終了し、

DVDが発売され、

さらに数年経って、観るに至る・・・。


一応あらすじ。

明治維新の功労により侯爵家になった松枝家の息子、

清顕(妻夫木くん)と、

由緒ある公家の綾倉伯爵家の令嬢、

聡子(竹内結子)の悲恋の話。


この清顕が、とにかくむずかしい男なのでR。

聡子のことが好きで、

聡子も自分のことを好きだと知っているのに、

わざと傷つけたり、冷たくする。


普通にしていれば、ふたりはめでたく結婚。

現に、聡子との結婚を勧められたりするが、

彼は拒否。興味ない態度。

そうして、聡子が宮家の親王との婚約すると、

俄然、「聡子は僕のものだ」と密会を始める。


いったい、どういう男なんだ。


なるべくして、聡子が妊娠。

さて、二人の運命はいかに・・・!


が、二人の密会、禁断の恋は、

仕組まれたものだった。


聡子の父、公家の殿様は、

由緒正しいが、今では落ちぶれてしまった自分の家を

偽善者ぶって世話する

成り上がりの松枝家に反感を覚えており、

「いつか聡子の縁談を松枝が仲介するだろうが、

生娘でなく、聡子を嫁がせるように」と、

聡子の御付の老女、蓼科に命令する。


この蓼科は、一度だけ聡子の父と関係を持ったが、

その後、振り向きもされなかったので恨みを抱き、

半分酒に酔った命令を、実行に移す。

ふたりの逢引を進んで行う。


このからくりを、映画では冒頭に明かされるので、

どうなることやらと心配したが、

それはそれで、うまく話がまとまっていた。


しかし、この清顕。

まったくの子供で、プライドが高い。

こんな相手を好きになってしまったら、どうすれば良いのか。

素直に「好き」と言うと、全く興味がないと態度に出られる。

すると、「あんたなんか興味がない」とした方が良いのか。


美輪さんが、

三島作品の貴族のちょっとひねた青年を

妻夫木くんが、イメージ通り演じていると賞賛していたが、

ほんと、妻夫木くんはうまい。

特に「演じている」という印象がない。

自然に、こういう男やだな~と

思わせてしまうのが、すごい。


禁断の恋だからこそ、燃えるのでしょうね。