小売店や飲食店などで働く人々の身だしなみが変化しています。

髪の色を明るく染めたり、ネイルを施したり。個人の好みや価値観を尊重した自由な装いは、従業員の意欲向上や人材確保にもつながっています😀


「いらっしゃいませ」...総合スーパー「アビタ長津田店」で、青みがかったシルバーの髪色の従業員の声が響きました。家族用品売場を担当する新入社員です。

学生時代は黒髪で過ごしていましたが、入社を機に髪を染めました。

「注目される分、丁寧に接客しようという意識が強まった。明るく元気に、を心がけています!」「自分の『好き』を大事にしてくれるのは嬉しい!」と笑顔で話していました🧑‍💼


アピタを運営するユニーは、創業以来初めて服装ルールを緩和して頭髪と爪の色を自由にしました。

当初は懸念した客からの反応も否定的な意見は僅かで、多くは個性的な外見が客とのコミュニケーションのきっかけになったりして、好意的に捉えられています。


身だしなみの自由化は全国的な傾向です。

マイナビが実施した調査では、全国559社のうち36.7%がアルバイト従業員の身だしなみの規制を緩和していました🏪


要因の一つが『多様性を尊重する』時代の流れです。


リクルートの宇佐川邦子センター長は「個性や違いを認めあいながら働くのは当然のこととして、服装規定についても必要性を見直す動きは広がっている」と指摘しています。

また人手不足が深刻化し、売り手市場になっていることから、「服装規定の緩和は、フアッションに関心の高い若者を呼び込む方策の一つにもなっている」と続けていました。


スーパーのベルクは、髪の色や髪型の制限をやめ、ヘアアクセサリーやピアス、ネックレスなどの装着も認め、男性のヒゲも許可しました。

若いアルバイトや外国人従業員が多く「人材の定着、確保にもつながるはずだ!」と声高に話していましたひらめき


宇佐川さんは、「多様な自己表現を受け入れる動きは今後も広がり、求職者にとっては『働く選択肢が増える』と考えられます。

企業は業務上求められる身だしなみや立ち振舞いを明確にするなど、求職者のニーズに応じていくことも大切です」と語っていました。


また、従業員が付ける『名札』の見直しも進んでいます📛


タリーズコーナージャバンは、名札の表記をイニシャルのみとしました。以前は漢字とローマ字で表記していましたが、従業員がSNS上で付きまといの被害を受けたため見直しました。

従業員からは『安心して働ける』との声が多いといいます。


国土交通省は道路運送法の施行規則を改正し、車内におけるバスやタクシーの運転手の『氏名の掲示義務』を廃止しました。

各自治体でも、職員の名札の表記を性のみにするなどの動きが進んでいます📝


消費者関連専門家会議の斉木茂人専務理事は、「顧客の便益は大切だが、従業員の健康と安全も大事。カスハラ対策とそれを防ぐ消費者教育を進める必要がある」と話していました。


時代の趨勢は確実に変化しています。『働き方改革』や『 労働者ファースト』へと移行しています。

悪例であった「お客様は神様」の言葉も無くなりつつ?あります(と願いたいですね(笑))。

この流れが広がり、“働きやすい„“働き甲斐のある„社会になれば良いですね拍手