「障害の有無に関係なくみんなで野球を楽しみたい」という思いで知的障害のある特別支援学校生らが野球に取り組む『甲子園 夢 プロジェクト』の練習会が大阪府枚方市の府立高校で開かれました⚾


「軸足の内側を相手打者に向けると、まっすぐ投げられるよ!」「ナイスボール!」...あいにくの雨の中、参加者は『いちりつ高校』の体育館で、ランニングやゴロ捕球、ティバッティングなどを練習しました。 


練習前には、「野球のどんなところが好きなの?」「野球を始めたきっかけとは?」と参加者同士が意見交換し、「守備でゲッツー(ダブルプレー)を取るのが楽しい」「わかるわかる」と会話が弾んでいました。

練習会に参加した広島県の中学3年生は、4月から県内の支援学校に通う予定だが、野球部がないため、野球部がある別の高校との連合チームに参加するのが目標だと言いますキャップ


『甲子園 夢 プロジェクト』は、野球部がない特別支援学校の生徒たちにも野球を楽しんで貰おうと、東京都内の特別支援学校の教諭らが2021年3月に発足させました。

知的障害のある生徒が対象で、練習会は主に関東で月1回行われ、年に1~2回、球場を用意して練習試合も開かれます。


約4時間の練習会もあっという間に終了し、今後いちりつ高校との練習試合も開催予定だといいます。

同プロジェクト代表で玉川大学准教授の安部隆行さんは、「笑顔溢れる練習会になった。次回は成長したメンバーの姿を見せられたら嬉しい!」と意気込んでいました拍手


甲子園での高校野球は熱戦の真っ最中です。

「21世紀枠」や予選大会では複数高校による「連合チーム」など、少しづつ裾野を広げた改革も行われていますが、相変わらず野球に特化した私立学校の存在や生徒の選別など、「教育の一貫」とは名前ばかりの高校野球の現状は否めません。


野球好きな生徒は多く存在します。支援学校など直接には大会に参加出来ない学校もあります。健常者や障害を持った方?、裕福な家庭や貧しい家庭?など色んな環境があります。そんな環境に負けることなく「好きな野球」に必死で取り組んでいる方々がいます。


上部(うわべ)だけが綺麗で見栄えの良い姿だけが人間社会ではありません。理想ではなくて、あらゆる環境の中で一生懸命に前向きに生きている一人一人の人々にも光るがあたる...そんな社会が1日でも早く実現できる事を願って止みません!!看板持ち