暗い荒波に沈まないように 何とか航海し


行けども 行けども 陸も無く
寒さ 暗さ 荒波 雨風


力つきそうになろうとも
それでも沈まぬよう懸命に
私を乗せて航海する"人生号"


船体も船長の自分もボロボロだけど
目指すは 安住の地


もう イカリを降ろせる港に
たどり着く事は無いかのような
孤独と絶望と寒さに耐え


もがきながら 港を探し続ける
人生海の航海



何かの計らいで 微かに灯りが見える
目指そう 先に見える
灯りを目指そう




あの煌めきの地に
イカリを降ろそう




沢山の灯りが歓迎する港

ここに 愛するあの人が あの子が 
あのピヨが あのペットが いなくて
安住の地なんだろうか と考える私に

沢山の美しい魂の光が ささやく

あなたが私達の想い出と愛を背負って
安住の地にイカリを降ろして欲しいと




共存する魂は 荒波の暗闇の海で
絶望する あなたと過ごしたいのでは無く

光に満ちた 暖かな安住の地で 
微笑むあなたと共に
魂で穏やかに共存したい

そう 私に告げた

もしも 想い出が全て何かに奪われたら
それは無の世界

想い出も又生きている
想い出は 魂が存在する証し
想い出は 魂のスターダスト

愛するあなたに あの人に あの子に
阪神淡路大震災の犠牲者様に
あのピヨ達に あのペットに

ありがとう
愛は永遠に 
ずっと一緒だからね

決して消える事の無い魂の存在を
今日も私は 焚いていないお香の香りで
鮮明に感じている

いつも近くに寄り添ってくれる貴方
貴方に出逢えて幸せを知りました
心から感謝しています


来世の魂も 現世の私達も
共に安らかでありますように
紫からの追悼の言葉と
合掌

平成30年 1月17日