明け方の湖






文鳥の白ちゃんは 
朝早く目が覚めました




最近考える事が多く
リラックスしようと
湖にお散歩へ行く事にしました


明け方の空気は いちだんと澄んでいて
白ちゃんは 今ここに生きている事に
感謝し 雄大で優しい自然を感じました


湖を見つめていると


そこには なんとも美しい白鳥が
たたずんでいました


光輝いた白鳥



白ちゃんは ただただ見とれて
なぜか涙がこぼれました


白鳥の美しさと
純白の花嫁と思いが重なって
見えたのかしれません


来春に結婚する白ちゃんは
色々センチメンタルに
なっていたんですね





すると白鳥さんが やって来て
白ちゃんに優しい声を
かけて下さいました




白ちゃん おはようございます
婚約おめでとう

今は準備で忙しい時期ね
色々考え過ぎずに
文ちゃんと幸せになるのよ


白ちゃん ちょっと私と湖を
お散歩しましょ

女子同士で
美しい湖の早朝散歩に行きましょう

神秘の湖 ここはご神域なの

私達は天の使いだから
ここに来れるのよ
それはそれは素敵な所

さあ 私の背中に乗ってね





白鳥姉さん ありがとうございます

なんて綺麗なの。。。

白ちゃんは
又涙が こぼれました




私達が知らない間に
もしかして 鳥達は
違う時空を訪ね 
神秘の湖で 早朝散歩を
しているのかもしれない

戻ってきて 何事もなかったように
しているけれど

おとぎの国を行ったり来たり
しているのかもしれない