ザ・リバー10年目に想う⑤あやかし谷の夏休み観劇(まとめ) | ねこのブログ

ザ・リバー10年目に想う⑤あやかし谷の夏休み観劇(まとめ)



例年2回目公演の方がいくらか席に余裕がある印象だったが、今年は2回目の方が


ほぼ満席




 楽曲とセリフだけ抜き出したら、あの2部構成の大作「大河の伝説」のシヨートバージョン


かと思うほど・・・


 確かに商工祭では「懐かしい曲がたくさん出てきます」と紹介していたが、曲に繋がる


セリフのみならず、途中のセリフもどこかで聞き覚えのある「大河の伝説」に出てきた


ものが多かった。



大河の伝説                  あやかし谷の夏休み


M1.キューリンパー!               M1.キューリンパー!

M2.人間カッパラッテ!              M2.人間カッパラッテ!

M3.青い河                      M3.虹色プリムローズ

M4.荒ぶる大河~早瀬の戦い          M4.河女語り

M5.緑の戦士たち                M5.大河の戦士たち

M6.ウナウナ帝国               M6.河のみなもと/青い河

M7.水のみなもと/青い河          M7.あやかし谷へ!(インストルメンタル)

M8.河女語り                  M8.荒ぶる大河~ナマズ大王

M9.あやかし谷へ!(インストルメタル)       M9.あやかし谷の水祭り

M10.あやかし谷の水祭り           M10.キューリンパー!(リプライズ) 

M11.水よ                    M11.カーテンコール

M12.キューリンパー!(リプライズ)        M12.漕ぎ出そう未来へ

M13.カーテンコール

M14.漕ぎ出そう未来へ



ね、やっぱり似てるでしょ?新曲は「虹色プリムローズ」の1曲だけ


 しかし、内容は全くの別作品。曲やセリフが同じでも設定がまるで違う。


例えば「カッパはきゅうりや草しか食わん」というセリフ


大河の伝説ではカッパが話すことにより、「カッパは綺麗じゃ」となったのに対し


これを今回、カワウソが話す事により「だから青臭いべ」としてしまったり


歌詞を設定に合わせて微妙に変える事で「新作」を演出していた


「緑の戦士たち」はカワウソに捕らえられたキュー坊を助け出しに河の上流を目指した


「大河の戦士たち」はナマズ大王にさらわれたワラベたちを救い出しに河の上流を


目指した


 同じ曲似ている歌詞でも、それぞれ目的に合った歌詞になっていた


また、振り付けも一部変えてあったので新しい感覚で観られた


そう、振り付けといえば、大河の伝説では一部のダンス上級者(?)が踊っていた


振り付けを様々な場面で多くのキャストが踊っていたように思う


小学3・4年の小さな子共キャストにはかなりハードなステージになっていたと思う


最後の漕ぎ出そう未来への時、客席に降りてきて踊っていた何人かはヘロヘロに


なりそうなのを、必死に踊っていた


それもそのはず、水祭り、キューリンパー!、カーテンコールをはさんで漕ぎ出そう~と


怒涛の3曲連続ダンス・・・そりゃバテるって



そうか、昨年まではメインになるキャストを中心に(この文章表現の良し悪しは別にして)


よりレベルの高いステージを創っていたのに対し、今年はほぼ全てのキャストに


(厳しいオーディションの合格者だからね)より高いレベルを求めた結果


全体のレベルが高く見えた・・・少なくとも、ねこはそう感じた


 おかげで観る方にとっては質の高い舞台を観させてもらった


③で気になっていた「水よ」はやはり部分採用で出てきましたね


そういえば、過去にも「荒ぶる大河」でも、「青い河」でも「水よ」の一節は出てきていましたね



 「河のみなもと/青い河」ももともとの歌はパックザリバーエピソードⅠの「青い河」で


マリリン、大臣、チュッパの3人で歌った三重唱が始まりで、マリリンは生まれ育った


この美しい河を自分だけのものにしたいと、大臣は戦をなくしこの美しい河を守りたいと、


チュッパは邪魔者を排除し、この河を支配したいと三者三様に歌い上げたもので、


場面ごとにリフレインして一節歌われる事もあった


ねこは、初めてこの美しいハーモニーを聴いたときは「さすが大人キャスト、格が違いすぎる」と


感心したものです


それが、緑の戦士たちで歌われた「水のみなもと/青い河」は、大臣の歌ったパート(青い河)に


パック、マリリン、キヨリン等、救出隊のカッパ達数人でコーラス(水のみなもと)を付ける様に


歌ったものに変化し、「大河の伝説」を経て、今回の「河のみなもと/青い河」はお龍様を


中心にほぼ全員で綺麗に歌い上げた 


人数が多い分、厚みのある、それでいて繊細な仕上がりになっていた


ここにも多くのキャストにレベルの高いものを求めた事が伺える


よくこの「青い河」に「河の(水の)みなもと」を重ねよう思ったのか感心する


作詞(脚本)の先生がすごいのか、作曲の先生がすごいのか・・・いや、両方すごいの


だけど、とにかくよく出来ている



コバルトブルーの少女で「ゆかり」役で好演した子はヤマユリ役として出演、あの時の


「ゆかり」は実は「ヤマユリ」なのだ、としても違和感がないのに、「ゆかり」とは全く違う


人物のように演じた


見た目から別人なので、「ゆかり」を見て知っていた人も気が付かなかったかも


コバルトブルー~で驚かされた歌唱力も、台本に起こせば2行程度ソロで歌っただけ


だったが、歌の上手さは健在だった



リバーマイラブでソロ歌唱を披露した5年生の男の子二人はカニのチョッキン、シャッキン


としてコンビを組んだ


今年は歌より演技で目立ったね



リバーサイド学園の芸能部は廃部になったままで、音楽サークルとして活動を続けて


いる様子


今回の「虹色プリムローズ5」は「少女アプリVer.10 」の下級生の残ったメンバーで立ち


上げたのかな?前のネーミングの方がよかったとか言っていたし



10年目の区切り、集大成として作られた「あやかし谷の夏休み」、あえて前面に出るような


「役」を置かず、広く「みんなが主役」的な創りをしたかのように個々の質の高さを感じられた


舞台でした



来年は、市制施行50周年にあたり、あの名作「二本の櫂」が帰ってくるのかと期待しつつ


その後にも続く作品にも早々と期待を寄せるねこでした





ねんまくねんえきベーたぁベーたぁぬーるぅぬーるぅもっとべっとりねーばねば・・・