バスルームにて | あおのブログ

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例えば顎のライン



髭剃りが下手な君の
剃り残しがどうしても
いつも気になってて

良い髭剃りをあげても
シェービングクリームをあげても
いつも
剃ったの?って感じ

普段通りお風呂で
頭と体を洗ってあげて
向い合わせで湯船に浸かりながら
「髭剃らせて」
『えー?なんで』
「剃ってみたい」
『…良いけど』

クリームつけて
カミソリの刃を滑らせて
輪郭を静かになぞる
途中嫌な顔をする
『ヒリヒリする』
「も少し」
ある程度済んだら
本格的にイヤイヤし始めて終了。

先にあがってもらって
自分の頭と体を洗って
お風呂から出たら
テレビみながら
明らかにふて腐れてる君がいて
「綺麗に剃れてるよ」
『・・・』
「ヒリヒリしてんの?」
『・・・』
こっちをちょっと睨みながら頷く
「アフターのローションつけた?」
頬を膨らませながら横に振る
「まってて」
それは大変
慌ててローション取り出して
顔に塗りたくる

頬をふにふにしてたら
膨らんでた頬が緩んで
機嫌が直ったみたい
良かったって思ってたら

『アイス食べたい』
あら次はそっちですか
「買いに行けって言うの?」
今夜中よ?
『一緒に行くんです』
あぁ…それなら良かった

どうせ脱ぐんだからって
下着も着けずに服を着て
近くのコンビニ
好きなバニラのアイスを買って
やっとご機嫌。

部屋に着くなり蓋あけて
『いただきまーーす』
こっちは服脱がせながら
1つため息

目の前に差し出されたバニラ
笑顔の君
まぁそれだけで
嬉しいなんて
安い女なんだけど。

そのままじゃ悔しいから
口に含んだバニラを
君の太股に垂らす

『あ・・・』

「いただきます」

太股のバニラを回収するまで
あと少し

温くなった甘さと肌の柔らかさ

髭剃りとバニラ
そんな不思議な組み合わせで
君はふて腐れて笑って
大人の顔をする





そんな愛しい夜の話