一昨日、父と島津亜矢さんのコンサートへ行った。
父は四つ叉の杖をガシャガシャ付いてゆっくり歩くから、名古屋駅から市民会館までタクシーで行こうと言ったのに、タクシー代が高いから電車で最寄りの駅まで行くと聞かなかった。
最寄りの駅のすぐ隣に会館がある訳でなく少し歩かなきゃならないのに。
コンサートが始まり、一曲目を歌い終わってから亜矢さんのお話があった。
それはとても驚かされるお話だった。
朝、会館に脅迫メールがあって、コンサートをやるかやらないかを話し合い、警察の警護のもと、開催することに決めたそうだ。
客席の照明はいつもより明るめにして、お巡りさん達が扉の脇に立つ中、亜矢さんの歌声に酔いしれ物騒な話はすっかり忘れて恐怖心など微塵も感じる間もなくコンサートは無事に終わった。
亜矢さんはかなり重圧を背負われていただろうに、しっかり歌い切って感心した。
一度マイクを外してその声だけで聴かせてくれた。
感動のコンサート。
でも終ってみると考える。
脅迫メールの存在をコンサートの幕が上がり一曲目の後に初めて亜矢さんの口から知らされたこと。
亜矢さんに荷を負わせ過ぎではないかと。
公演開催を決めたなら、入場開始前にスタッフから客に通知し参加するか選択させるべきでは?
亜矢さんはお客さんが一人も帰らなかったことを感謝していたけど、公演の最中に亜矢さんから説明を受けて亜矢さんの目の前で席を立つことは難しい。
もしメールが凶器を持って襲うというものであったら、入場者の荷物検査くらいはすべきだろうと思った。
何にも言わずスルスル通して危機管理がないのでは?
コンサートは申し分なく、すごく楽しませてもらったのに、モヤモヤか残った。
うーん?考え過ぎか?