午前3時。
携帯電話が鳴って目が覚めた。
ぼんやりした頭で、
こんな時間に誰だろう。と
思ったけれど、
思い当たるのは
あの子しかいない。
こっちが3時ってことは、
向こうは夜の8時だっけ?
簡単な時差の計算がうまく出来ず、まぁいいや。と
とりあえず 携帯に手を伸ばした。
いつもならこんな時間に携帯電話が鳴っても起きない。
でも、胸騒ぎがした。
眩しい液晶の画面で目を細め、寝ぼけた頭を急かした。
思ってもみない衝撃で、
慌てて起き上がり言葉を探した。
誰かの為に空けていた心の中のスペース。
それがするりと抜け落ちて、余白にスー スー と
風が抜けて埋まらない。
誰かの為に、何かの為に、
空けていた余白の大きさに
今さら気づくのだった。
そのスペースが、
家族でも、恋人でも、
友情でも、仕事でも…
今までにないくらいに並べられた弱音。
見知らぬ土地での孤独と不安。
もがいているその姿に胸が痛かった。
かけたい言葉は、空中分解をして、頷くことしかできなかった。
何かを自分の手で掴みたいと思うとき、色んな気持ちを知ってしまう。
何回も波のように同じようなことは廻ってってきて、時には自分自身に甘い言葉で騙される…
自分が思ってる以上にもろくて、
自分が思ってる以上に強い。
私たちは、まだこれからなんじゃないかな。