久しぶりに服を作った。
服が好きだと言うことが
当たり前になりそうだったから
何か作りたくなった。
初めて服を作ったのは
中学生の時。
雑誌で見た白いロングスカートが
欲しくて欲しくてたまらなかった
けど、
中学生の私にはとても手が出せる値段ではなかったし
似ているものは見つけられなくて
着たい衝動だけが
ただ悶々としていた。
ある日、
母が真っ白の生地に白い刺繍が入った新しいシーツを買ってきた。
あぁ、これだ。
洋服をどう作ったら良いかなんてわからなかったけど、
ただただ見よう見真似でミシンで縫ったのだ。
パリパリに糊のついたシーツをなんのためらいもなく
ただただ直線を縫い続けた
いつの間にか
シーツは筒状になり、ゴムが通され、スカートと呼ばれる物に近い形になった。
初めて出来た達成感と理想が形になった嬉しさで
そのスカートを飽きずに眺めた。
やっと手にした私の理想の服。
雑誌ではふわふわと風になびいていたスカートの現実は、
パリパリにハリのあるスカートになり、
かろやかな見た目とは裏腹に重たくて歩くたびにずり落ちてきた。
部屋に飾られたそのスカートを履くことはなかったけど、
作っているうちにその気持ちを思い出せた。
学生時代
毎日遅くまで残って、友達とあぁだこぉだと良いながら服を作った。
失敗して、直して、失敗して。
何度も、先生にダメ出しをされても毎日毎日ミシンを踏んだ。
出来上がったスカートは、あの時のようにずり落ちては来ないけど、
あの頃と変わらず、
やっぱりわたしは
服が好きだと思った。
そんなわたしは、
明日も服に囲まれて仕事ができるのだ