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今さらですが、レディオヘッド最新作のレビューを。
徳村です。

さて、今さら聴いたわけではありませんが、何かしらのレビュー書きたいなーって思って、これは外せないかなと。

レディオヘッドの前作『キング・オブ・リムス』以来の5年ぶりの作品ですね。
言わずと知れた、現在でも世界でトップを走るバンドですが、今作でもUKでは1位、全米でも3位になっています。
彼ら自身も、前作からだいぶ経っているので忘れ去られたと思ってたと語っていますが、今作は売り上げでも成功したわけです。
前作はUK最高7位でした。

作品の出来について、結論から言ってしまうとやはり傑作です。
レディオヘッドの作品には珍しい開放感がある。
『イン・レインボウズ』で見せてくれた虹の中に漂う神聖さとはまた違った、虹の向こうの風景に思われます。

色彩色豊かながら神々しいほどの重量感を持っていた『虹』の世界に対して、ガラス細工のような繊細な光彩を放つ空間で形作られている。
彼らは二度同じ世界観は作りませんが、彼らの尊厳を表した一つの到達点と言えるでしょう。

『ベンズ』〜『キッドA』期や一つの完成形を見た『イン・レインボウズ』よりは主張の少ない作品ではありますが、傑作の一つに数えても差し支えないのでは。
ジャケットも美麗であります。

シーンとは関係のないところで時代の先頭に立って音楽を開拓していっていたかつての壊し屋・革命家としての威厳は薄れましたが、最前線から遠のいた大御所とは違った、孤高の存在感が生まれています。

ラストの名曲『True Love Waits』のアレンジが僕の好きなバージョンと違いすぎて最初は戸惑いましたが、高度な音楽性で今では最も好きなアレンジ。
地味ながら、聴けば聴くほど味が出るのも、今作の特徴なのでございます。