台風がもたらす物。奪い去る物。 | 全く意味ない元店長日記

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さて、なにすべか・・・。




その台風はとてもコンパクトで進みも早く影響は限定的です。
それが台風15号が発生した直後の見解でした。
しかし、実際にボクの住む街にも直撃した台風は記録的なものであり、大きな爪跡を残したのでした。
ベランダの物や何やらを台風に備えて片付け、それでも置いてあるビオトープの様子が気になり何度も起きては外の様子を伺っていました。
運良く?台風の通過する方向によるものでしょうが、ベランダ側は強い雨風でもそれが中に吹き付ける風向きではなく、逆に玄関に近い部屋の窓は間に外廊下を挟んでるにも関わらず雨風が吹き付けて寝室であるその部屋に不気味な音をたてていました。
最初の停電に気付いたのは午前2時頃でしょうか?いつもなら空気清浄機の微かな青いランプが見えるはずなのですが、それもなく真っ暗。かけていた扇風機が止まっておりそれで寝苦しくて目が覚めたのだなと思いました。
他の部屋をスマホの灯りを頼りに見回っていると急に部屋の明かりが点りました。予め漏電に備えブレーカーが働いたのかな?そう考えて、空調を入れて再び寝床に着きました。
次に目が覚めたのは何やら外から騒がしげな声がしてでした。そして本格的に停電をしている事に気付いたのです。
考えて見ると真夏の暑さの中での長時間の停電は始めてだったかも知れません。状況を把握するにもテレビが付くわけもなく、部屋のWi-Fiも当然止まっているので使えるツールはスマホと一応非常時に備えてある充電式のランタン。そして充電式の小さな扇風機だけです。
街は信号も止まっているのか?ベランダから見えた道路はいつになく混雑してました。困ったなぁと思いながらもどうする事もできないので、もう少し寝るかとのんきに構えていましたが、急に一つの不安が過ぎりました。
うちには外のビオトープ以外にコンパクトな水槽が二つあるのですが、勿論それらの水槽を維持する為のろ過器やエアレーションも止まっています。特に問題は水温で小さなエビたちは少しでも限界温度を超えると生きていけません。慌てて冷凍庫に保管していた保冷剤を出し水槽に入れました。しかし、これとて、真夏に冷却するほどの力はありません。後は1秒でも早く電気が回復してくれる事を祈るしかありません。
結果お昼前には無事に回復しましたが、残念ながら犠牲者を出してしまいました。実は運悪く前日に仲間を増やしたばかりでした。しかも大きい方の水槽はグッピーが繁殖期で稚魚もたくさんいる状態。結果水温ばかりに気を取られていましたが、多分エアレーションが止まった事による酸欠で、古くからいる大きめの口が紅くてきれいな魚が悲しいことになってしまいました。それと新しく入れたきれいなエビも何匹か。やはりまだ環境に慣れきっておらずかわいそうな事をしました。
いつも当たり前にある電気ですが、いかにその事に依存して生きているか?思い知らされた台風一過でした。生き物を飼うのは人の欲です。その欲を満たしたいのであるならそれなりのセキュリティを考えておかないと。改めて感じました。