今日はご招待していただいた歌舞伎を観に行って参りましたー。

初めての歌舞伎だったので、感想はど素人ですが、すごく作り込まれた「完璧な空間」ってものにも感動してきましたー。
お囃子と台詞まわしがここまで完璧に合わさると、こんなに胸を揺さぶられるのか!!っていう感動。ただ流れてるだけじゃなくて、お囃子も間と抑揚が言葉のように流れてたなー。
そして、いくら細いとはいえ男性がここまで女性に「見える」という感動。
女は女に生まれるのではない。
女になるのだ。
って有名な言葉を思い出したわー。
所作の美しさ、言葉の抑揚、それらが全部女性を形作ってるんだなーと。
だって、後ろをむいて正座してる足の格好から女っぽいんだもんw
まさに「きれいはつくれる」ですよww
演目の「引窓」の登場人物「濡髪長五郎(ぬれがみのちょうごろう)」は大阪で人気の関取という役柄だったんだけど、ちゃんと台詞が大阪弁なんだよね。
最後の演目「荒川の佐吉」でも、田舎者の言葉がちゃんと訛ってたりと、自分の中の歌舞伎のイメージが「江戸の歌舞伎」だったことに気づいた。
次の演目「棒しばり」では棒に括り付けられた演者が舞う話だったんだけど、明るく楽しい話で、しかも踊りが激しいから不自由な手を使わずに全身を使ってる舞は迫力あった。
足音ってか足踏みの音一つとってもここまで表現できるんだなぁと感激。
「荒川の佐吉」は、義理人情のお話で、見てると涙がポロポロ流れたわ。
いい話だー。
このお芝居で好きなシーン。
大工からやくざになった主人公「佐吉」の親分である「仁兵衛」は「いかさま賭博をして金を得る!俺にはもう金しか信用できるものがない!」というほどに落ちぶれる。
それを知って止めようとする佐吉の台詞(うろ覚えですが)
「無法で負けるのは恥じゃない。
無法で勝つのが恥なんだ!!」
ああ。
こういう「清貧」の感覚って、久々に突きつけられたなー。
あたしはミュージカルで突然人が歌いだすのはちょっと・・・とか思うタイプなんですけど、歌舞伎の抑揚のある台詞回しがこんなに心に響くもんなんだなぁーと。
実際自分がミュージカルを母国語(英語とか)で観てたとしたら、心に素晴らしく響くのかもしれない。
それが外国の音楽なのに日本の言葉で入ってくるから違和感感じるのかも。
DNAというか、頭じゃなくて直感的なもので感じると、すんなり受け入れられて染み入るものかも。
それが伝統とか文化ってやつですな。
あと、深いなーと思った台詞は
「人は身の丈にあった、自分の甲羅にあった穴を掘ってそこに埋まるもんだ。
それでも自分の大きさにあった穴を掘ることがどれほど難しいか」
というセリフもよかったな。
でかい穴ばっかりが問題なんじゃなくて、自分を見くびって小さい穴に自分を押し込めることもあるもんね。
自分で自分の大きさを正確に知ってる人が、この世にどれだけいるのかなぁ。
梨園が世襲制なのもわかるなーって思ったのが、自分が持ってるイメージの声があの空間で聞けた時の感動はものすごく強い!あと顔も似てるしねー。そんだけのブランド力があるんだろうね。
あたし「相撲の土俵は女性立ち入り禁止!」とか「歌舞伎の世界の世襲制」「刀鍛冶や酒造に女性がだめ」とかそういう閉じられた世界に対する憧れっていうのがあって。
そうやって守ってきた伝統っていうの好きなんですよ。
まあ女性が「汚れた存在である」という伝統がなくなってきたのは喜ばしいとは思ってますけどね。
それでもあたしは男性の集団とか男性の集まりとかいうのがすっごく好きなんですよ。
BLとかそんなんじゃなくてさ。
男性の集団で楽しくやってるのを見るとすっごい嫉妬の目で見ちゃうんだよね。
女性の集団とはまた違うし、自分が入れないことはないんだろうけど、女がひとり入るとまた空気が変わるっていうのもわかるんですよねー。
自分が居ない間の楽しそうなところ見るとめっちゃ嫉妬w
そういうときだけ「自分も男だったらなー」って思う。
別に自分が女でも関係ないとかは思わないんだよね。
もちろん恋愛感情とかそんなん関係なくても、やっぱり性別が違う人が混じった時の空間って違うから女として混ざりたいというよりは、男でそこに馴染みたかったなーという。
話がずれてきたけど、そういう男性の世界の、自分のは入れない空間、それを見た感動はでかい。
山田詠美の小説で
「女が自分の関われない汗を流す男に嫉妬する」
というようなセリフを読んだときにすごく納得できたんだけど、そういう心が焦がれるような気持ちに久々になったよー。
今回、歌舞伎という綺麗で完璧に練り上げられた「生の舞台」という空間にはすっごく感動したねー。
ちなみに、自分の中の「黒子を見えないものとする」という文化が染み付いてるのを発見してワロタ。(もちろん黒子も見えないように自然と動いてるんだけどね)
生の舞台とかを見る機会がないので、舞台とかお芝居とか見に行く方は当然のように知ってるんだと思うのですが、私からすると「観客の声、笑い声、拍手も全部含めての空間」なんだなって分かってからはすごく楽しかった。
見てる人はただ見てるだけじゃなくて、参加者みたいなもんだわ。
また機会があれば行ってみたいー。
ちなみに合間の休憩で食べたお弁当は
はり重のやら幕内弁当じゃなくて、「助六弁当」っすw
演目はなかったけど、やっぱ歌舞伎といえばあげまきの助六弁当っすよ。
(日常でも食べてますけどw)

帰りに食べたラーメン。
いつもはあっさり魚介系のラーメンを食べるのに、背脂系の店を選んだのでパンチ力あったわ。
結構おいしかったよーう。
おちまい。