先週発売された『週刊少年マガジン』のとある読切マンガが
賛否両論の大反響を巻き起こした、というニュースを目にしました。
興味が湧いたので購入し、実際に読んでみました。
確かに面白い。
”面白い”という言い方がはたして正しいのかはわかりませんが、
胸が痛くなり、色々と考えさせられた印象的な読切でした。
自分の考えるマンガや小説の醍醐味は、何といっても
”映像では表現できないものを体験できる”という点です。
対象の息づかいや生々しさをを見せるなら、
テレビという媒体が最も有利だという考えは変わりません。
だからこそ、
このような日常をテーマにした面白いと思えるマンガに出会うと
悔しくなります。
余談ですが、
映像化するとして「自分だったら誰をキャスティングするか?」を考えると
もう楽しくて仕方ありません。
妄想ほどクリエイティブなものはありませんね。
そんな事はさておき、
今回の掲載に関して1つだけ文句を言うとすれば、
発表の仕方がいただけない。
「衝撃の問題作、登場!!」や、
「編集部に激論を巻き起こした」といった煽り文句は、
事実であったとしてもあえて書く必要があったのか。
少なくとも自分には、単純に作品のハードルを上げるだけの行為に映りました。
「問題作」という定義もよくわかりません。
どこに対して何を心配しているのか、
なんとなく想像できる部分もなくはないですが、
そこまで過敏になる必要はあるのか。
確かに『煽る』という手法は
より多くの人に読んでもらう為の一手段です。
特に週刊誌などは見出しで売り上げが左右されるそうなので、
一概に否定は出来ません。
格闘技の煽りVTRや、バラエティ番組の前説も
それはそれで、本編前に客席を温めるという意義があります。
しかし一方で、”諸刃の剣”でもある。
期待値を上げる分、その期待に達しなかった時のガッカリ感といったら…。
なんだよ、この程度かよ。という怒りは増幅され、
結果的にマイナスに作用することも多々あります。
煽って煽って(実は大した事がないのが大半)という方法論は、
分刻みで勝敗が出る、リアルタイム性が求められるテレビだけで充分です。
マンガは普遍的であって欲しい。どっしり構えていて欲しい。
この文章がある種のステマと見られる事を恐れつつ、
(そもそもこのブログにそこまでの影響力なんぞ無いですが、)
その時思った聲を形にしてみました。
AP