ミックスインとは?
Djangoのクラスベースビューに「特定の機能」を追加するための便利なツール。
引数に設定して機能追加するものと根底クラスベースビューに既に組み込まれているものがある。
組み込まれているものは引数に設定する必要はない。
【引数に設定する必要のなるミックスイン】
①LoginRequiredMixin
【目的】
ユーザーがログインしているかどうかを確認するミックスインです。
ログインしていないユーザーがアクセスしようとすると、自動的にログインページにリダイレクトされます。
【使い方】
ビューのクラスに引数として追加することで、そのビューにアクセスするためにはログインが必要になります。
【使用例】
```python
from django.contrib.auth.mixins import LoginRequiredMixin
from django.views.generic import TemplateView
class ProtectedView(LoginRequiredMixin, TemplateView):
template_name = 'protected.html'
②PermissionRequiredMixin
【目的】
「記事を編集できるのは編集者だけ」「特定のアクションは管理者のみ」というように、特定の権限(パーミッション)を持つユーザーだけがビューにアクセスできるようにするミックスインです。
【使い方】
ビューのクラスに引数として追加し、`permission_required` 属性で必要な権限を指定します。
【使用例】
from django.contrib.auth.mixins import PermissionRequiredMixin
from django.views.generic import TemplateView
class EditArticleView(PermissionRequiredMixin, TemplateView):
template_name = 'edit_article.html'
permission_required = 'app.change_article'
③UserPassesTestMixin
【目的】
カスタムのテスト関数を使って、「特定のユーザーグループに属しているか」「特定の条件を満たしているか」など、特定の柔軟な条件でアクセスを制御したい場合に使う。
【使い方】
ビューのクラスに引数として追加し、`test_func()` メソッドをオーバーライドしてカスタムロジックを定義します。
【使用例】
from django.contrib.auth.mixins import UserPassesTestMixin
from django.views.generic import TemplateView
class SuperUserOnlyView(UserPassesTestMixin, TemplateView):
template_name = 'superuser_only.html'
def test_func(self):
return self.request.user.is_superuser # 管理者だけがアクセスできる
④RedirectView
【目的】
リクエストを受け取ったときに特定のURLにリダイレクトする機能を追加するためのミックスインがあります。
あるページにアクセスしたときに、別のページに自動的に転送したい場合に使います。
例えば、古いURLから新しいURLにユーザーを誘導する場合に便利です。
【使い方】
ビューのクラスに引数として追加し、リダイレクト先のURLを指定します。
【使用例】
from django.views.generic.base import RedirectView
class MyRedirectView(RedirectView):
url = '/new-url/' # 固定のURLにリダイレクト