【ListViewについて】

ListViewはDBのレコードをリスト形式で表示するために特化しており、CRUD処理のREAD(一覧表示)の役割を担う。
 

ListViewを引数にもつクラスは、クラス内で指定されたモデル(model属性(変数))の全てのオブジェクトを自動的にリスト化し、開発者は特に追加のコードを書くことなく、テンプレートにこのリスト渡してくれるので、繰り返し処理(ループ)をテンプレートに書くだけで簡単にリスト表示を行うことができる。

 

※テンプレートにはobject_listという名前で渡される。

 

【便利な機能】

①リスト化機能

②get_querysetメソッドでカスタマイズ(下記参照)

③ページネーションメソッドで簡単にカスタマイズ(下記参照)

 

※ListViewは、リスト形式のデータを表示する場合の作業を大幅に簡素化し、Djangoでのウェブアプリケーション開発の効率を高めます。

 

 

【テンプレートでの繰り返し処理の例】
<ul>
{% for object in object_list %}
    <li>{{ object.field_name }}</li>
{% endfor %}
</ul>

 

objectはリスト内の各モデルオブジェクトを参照し、field_nameはそのモデルのフィールド名です。

このコードは、指定されたモデルの全オブジェクトをリストとして表示します。


【ListViewが背後で行っている自動リスト化のプロセス】
①指定されたモデルの全オブジェクトを取得します(model = MyModelのように指定された場合、MyModel.objects.all()が内部で実行される)。


② 取得したオブジェクトのリストを自動的にテンプレートコンテキストに追加する。このリストは`object_listという名前でコンテキストに含まれる。
 

③テンプレート側では、object_listをループ処理することで、各オブジェクトの情報をページ上に表示できる。


【追加のカスタマイズ】

get_querysetメソッド

デフォルトではモデルのobjects.all()メソッドを呼び出して全レコードを取得しますが、特定の条件にマッチするオブジェクトのみをリスト化して表示したい場合、get_querysetメソッドをオーバーライドして、カスタムクエリセットを返すようにします。

class MyFilteredListView(ListView):
    model = MyModel
    template_name = 'my_app/my_template_name.html'

    def get_queryset(self):
        # 特定の条件に一致するオブジェクトのみを返す
        return MyModel.objects.filter(some_field='some_value')



②ページネーション

ListViewは大量のオブジェクトを扱う場合のために、paginate_by属性を設定することで、一ページに表示するオブジェクトの数を制限し、ページネーションを簡単に実装できる。

実例
from django.views.generic import ListView
from .models import MyModel

class MyListView(ListView):
    model = MyModel
    paginate_by = 10  # 1ページあたり10項目を表示

MyModelの全オブジェクトを取得し、それを10項目ずつページ分割して表示する設定になっています。

テンプレートでは、object_listを使ってこれらのオブジェクトにアクセスし、ループ処理で一覧表示することが想定されています。