私の名前は美月。
地元企業に勤める31歳のOLです。
今日は近所にある神社に初詣に行きました。
本当は友人たちと全国的に人気のある大きな神社に行くはずでした。
でも例の感染者がその辺りで増えだしたと言うことで、急遽取りやめになってしまったんです。
だから仕方なしに、一人で地元の神社に行くことにしました。
小さな神社なのであまり人はいませんでした。
一通り参拝して、境内を歩いていると一人のおじさんが話しかけて来ました。
「すいません。この辺りに○○という場所があると思うんですが・・・。」
おじさんが聞いて来た場所は、地元の人でもあまり行かない場所でした。
でも知る人ぞ知る、隠れたパワースポットなんです。
「あ、ここですか?」
「パワースポットって聞いたんですけど、どこか分からなくてね。」
そのパワースポットと言われている場所は、神社の裏手の山の上にあります。
車でも行くことも出来るんですが昨年の大雨で土砂崩れがあり、今は通行止めになっているとのことでした。
ちょっと遠回りになりますが、遊歩道もあるのでそちらを通って行くことは出来ます。
私も久しぶりに行って見ようと、そのおじさんを案内してあげました。
15分くらい歩いたでしょうか、山の上の駐車場に辿り着きました。
パワースポットには、ここから更に10分くらい歩かなければなりません。
おじさんの方を見ると、息も絶え絶えで苦しそうにしてました。
「ここからまだ10分くらい歩きますよ。」
私が声をかけると
「ちょっと休憩させてくれ。」
そう言ってベンチにへたり込んでしまいました。
私もベンチに座って休憩をすることにしました。
私達が休憩していると、1台の車が上がって来ました。
確かがけ崩れで通れないはず・・・。
するとその車に向かっておじさんが手招きをしていました。
おじさんの横に止まると、中からもう一人のおじさんが降りてきました。
「お嬢さん、こっちこっち」
一緒に登って来たおじさんが車の方に来るように手招きをしています。
私が車の方へ歩いて行くと・・・。
突然私を車の中に引きずり込もうとしました。
「え? え?」
何が起きたのか分からないまま、おじさん二人に車の中に連れ込まれてしまいました。
「誰か! 助け・・・。」
声を出そうとしたら、おじさんが私の口を手で塞いで来ました。
「うううう!」
抵抗しましたが男の力にはかないません。
「ヒヒヒヒ! 今日は美味そうな獲物が手に入ったなあ」
おじさんが笑いながら私の体を押さえつけ、車から降りて来たもう一人のおじさんが私の服をガバーッと引き裂きビリビリに引きちぎりました。
「うううう! うううう!」
その後、美月はどうなったのでしょうか。
そのままおじさん二人に・・・。
某、病院
「美月さん、元気な双子の男の赤ちゃんですよ。」
「これが・・・これが私の・・・赤ちゃん?」
「ギャー! 顔があの時のおじさんだー!!」
美月はあまりのショックに、気を失ってしまったのでした。
本日のお話はこれでおしまい。
でも美月の初詣の願いが叶ったのだから、これで良かったのではないでしょうか。
出産までは余計でしたけどね・・・。