ある朝の事。

パパが出勤するのに玄関ドアを開けたら…猫が居た。

家のフェンスと壁の間に隙間があるので行き来していたらしく、半身が出ていて見える状態でチョコンとお座りしていた。

パパが「居るよ~!」と…

直ぐに逃げてしまったけど、どうやら人目から隠れて死角になる、我が家の裏手側の敷地内で寝ているらしい感じだ。


その日の夜、パパが仕事から帰宅。

「居るよ~!」

息子に支えてもらい、玄関に椅子を置いてもらい愛でる。

パパが「にゃんチュールをあげたいからドラッグストアで買ってくるよ!」と言い出した。

近付くと距離を取り後ろに下がるが、逃げはしない。

小皿に、にゃんチュールを出して置いてみた。

鼻をクンクンさせて食べたそうだが、食べには出て来ない。

食べたいけど、怖くて出て来れないんだ…

小皿から離れて、パパが距離を取って見守る。

そろ~りと出てきて、ペロペロと食べ始めた!

食べ終ると定位置に戻り、こちらを見ている。

冷蔵庫に竹輪がある!…刻んでお茶碗に盛り、置いては距離を取る。

出て来ては食べる。

その日は猫が満足して、姿を消すまで見守り繰り返した。


餌を一度でもあげたのなら、中途半端に自分達の都合で、可愛がってはいけないと思った。


その夜にA○azonで猫用の餌を検索し、ポチっと購入。

その日を境に毎日、お水と猫用の餌を用意し置くように決めた。


猫は決まって夕方から夜にかけて、餌を食べに来るようになった。

敷地内には植木があるから、蚊がいる。

フェンスに蚊避けを5個つ吊り下げた。

雨の日にも来るから、パパが簡易的な屋根を取り付けた。

段ボール製のお家と、中にクッションを入れて置いてみたり。

餌場の環境を整えた。


私がお茶碗を洗い、お水と餌を用意して、息子かパパがセットする。

今の私には励みになる…癒しの日々。

猫との距離も少しずつ縮まり始めた。