撮影日   2025.1.29

撮影場所  近江鉄道彦根行きワンマン普通列車 車内

 

前回に続き昨年1月に乗車した近江鉄道の記事です。

今回は1本だけの存在、900形「あかね号」の車内を紹介します。

近江ではこの車両しか存在しない設備が有ります。

 

(一枚目)

こちらはモハ901の車内です。

基本的にロングシートで、独特な形状の座席が目を惹きます。

西武時代とは大きく変わっておらず、壁はクリーム系で床は

グレーとなっています。

荷棚は金網タイプで袖仕切りと一体型となっています。

袖仕切りは縦に細長く2本パイプが並んだ独特な形状です。

一方座席間のスタンションポールの追加や吊手(円形)の

黄色のものへの変更は入線時の施行です。

又ワンマン改造で一部ドア脇には整理券発行機が設置されて

います。後乗り前降りとなっています。

(二枚目)

運転台後部です。

ここには車椅子スペースが設置され、手すりは黄色になって

います。対面も座席が撤去されています。

又運賃箱やLCD式の運賃表示器兼案内表示器も付いています。

尚参考サイト様の写真では入線時はデジタル式の運賃表示器

でした。

尚車椅子スペース側は荷棚が残っていますが、運賃箱側は

荷棚が撤去されました。

どちらも荷棚は使われないと思います。

(三枚目)

ドアは種車のままステンレス無塗装ですが、端や手すり、

床が黄色く塗られました。最近のトレンドです。

窓は金属押さえで外観上目立たないタイプです。

ドアチャイム付きですが、100形以降と違いランプは有りません。

(四枚目)

モハ901の車端部です。

近江ではサイクルトレインを運行しており、車端部の座席が

撤去され専用スペースになりました。車椅子スペースと

別個の設置です。この区画だけ化粧板が変わっています。

一方荷棚は残っています。

妻窓も側窓に合わせ2段窓で、この車両は貫通扉が無い為

どちらも2段窓です。

右側がもの凄く気になります…。

(五枚目)

900形の最大の特徴は車端部にクロスシートが設置された

事で、周りが基本的に西武時代と余り変わらないのにここだけ

違和感が強いです。

JR東日本185系の座席交換で捻出された転換クロスシートを

流用したものと言われていますが、転換は出来ずBOX式で

固定されています。

モケットは他の座席と違い薄茶色でカバー付きです。

袖仕切りも同じ色のモケットが貼られています。

優先席扱いの為か手すりは黄色です。

尚100形以降は再びオールロングシートです。

(六枚目)

続いてモハ1901の車内で、モハ901と同じ車内です。

入線時のモケットは参考サイト様の写真では濃い茶色で

西武時代のままでしたが、後に青いモケットに更新され

ました。このモケットは100形の他、800系でも交換された

車両がいます。

尚元は上段下降・下段上昇式の側窓でしたが下段は固定化

されています。

乗車しましたがモーター音は低めに唸り、加速時は雄大に

揺れました。

(七枚目)

こちらの車両も車端部は駐車スペースとクロスシートが

設置されています。

次に入線した100形ではロングシートのままですが、化粧板

や床が交換されました。

西武新101系譲渡車は各地に存在し、全てコンプリートしまし

たが改造内容が各社ばらばらで面白いです。

(八枚目)

モハ1901の車端部もモハ901と同様ですが、こちらは

貫通扉が付いています。ステンレス無塗装でやはりドアの

端が黄色く塗られています。

こちらの車両は妻面に戸袋窓が有ります。

クロスシートのモケットが未交換なのは、ロングシートよりも

お金がかかる為でしょうか。

(九枚目)

こちらはモハ1901の運転台後部です。仕様は同一で、

各車1号車・2号車の号車表示ステッカーが貼られています。

ワンマン化されましたが運転台仕切りの窓は小さく、仕切り

扉の窓も小さくステンレス無塗装のままです。

戸袋窓の丸さが目立ちます。

(十枚目)

ロングシートは背面と座面にスペーサーが入った独特な

形状です。西武の通勤車の一部で見られたもので、譲渡後も

この様に残っている車両がいます。

尚100形の座席はスペーサーが無い一般的なタイプです。

(十一枚目)

車端部のクロスシートです。肘掛けは通路側だけの設置で、

茶色に塗られています。

近江では700系に次いでのクロスシート車で、現在唯一の

クロスシート車?です。

この様に一部分だけクロスシートが有る車両(JR四国3600系

や国鉄キハ35形等)をクロスシート車と呼ぶかロングシート車

と呼ぶか迷います。

尚700系の座席はJR185系由来のものでした。700系は2本導入

予定だったそうですが結局1本しか改造されず、もう1本は

800系として竣工しました。この座席は幻の2本目用として

ストックしていたものだったのでしょうか?

(十二枚目)

最後に天井です。

西武の冷房車は基本的に平天井で、入線後もそのままです。

吹き出し口はスポット式で扇風機など補助送風機は有りません。

広告を撤去したのか痕跡が有ります。

照明はどうもLEDに交換した様で、大変明るく見えました。

 

次回に続きます。

 

参考文献   鉄道ピクトリアル 2000.5 No.685

       【特集】関西地方のローカル私鉄

 

参考HP    もぎりやホームページ別館