撮影日 2026.1.18
撮影場所 JR西日本山陽新幹線 博多駅
いよいよ500系と同じく先が見えてきた山陽新幹線オリジナル
スタイルの新幹線、700系「レールスター」のE13編成です。
ラッピングは最後のはなむけでしょうか。
(一枚目)
・岡山駅行きの「こだま」運用の700系7000番台E13編成です。
2001年日立製作所製で既に車齢25年目となっており、新幹線では
500系に次いで長寿の部類です。
写真は博多駅方1号車723-7013で、トイレ・洗面所付きで制御車で
定員65名です。
この編成は「ワンピース」ラッピング車となり編成全体が水色に
なりました。
この700系7000番台は500系に次いで東海道山陽新幹線のスタン
ダードとなった700系をベースに、山陽新幹線内完結の「ひかり」
向けに導入された形式です。
基本番台グループ(東海所属車は0番台、西日本所属車は3000番台)
を8連にしたものですが、台車は500系ベースのものを採用し
モーターや歯車比も独自のものとなりました。最高速度は基本番台
同様285km/hです。
外観は大きく変わり、グレーベースに黄色と黒の帯が入ったものと
なりました。大きく変わったのは内装で、指定席車両は座席が
2-2列配置となり一部の車端部座席はパソコンなどが使用できる
テーブルとコンセント付きのオフィスシートとなりました。
又8号車には4人用コンパートメントが設置されています。
更に初期の頃は一部列車で車内放送を出来る限り省略した「サイ
レンスカー」も設定されていました。
愛称は「ひかりRailStar」となり、山陽新幹線内完結で「のぞみ」
より速度は劣るものの多様なサービスで差別化を図りました。
オフィスシートは後の新幹線では標準的なものとなりました。
(二枚目)
・2号車725-7613です。700系は500系と違い全電動車方式では
無くなっており、E編成は両先頭車は制御車です。
この車両はシングルアーム式パンタグラフと主変換装置、CPを
備えます。ドアは各車両2か所設置されています。
自由席車両で2-3列リクライニングシートです。
当初は公衆電話を備えていました。
現在は水色の車体に白帯が入っています。
700系7000番台はE編成を名乗り、1999年から2001年までと、
2006年に追加で1本製造され16本が導入されました。
山陽新幹線内では以前より「のぞみ」の補完列車で山陽新幹線内
完結ながら停車駅を少なくした「ひかり(通称ウエストひかり)」を
運行しており、使用車両は0系ながら指定席を2-2列化した専用
編成を使用していました。
「レールスター」はその発展型です。
(三枚目)
・3号車726-7513です。主変圧器・CPを備えトイレ・洗面所
付きです。定員は80名です。喫煙室付でしたが完全禁煙化により
現在喫煙室は不使用です。
側面にはイラストが描かれており鳥が飛び立っています。
「レールスター」の華やかな時代は意外に短く、2011年の九州
新幹線延伸区間開業により「ひかり」の多くは九州新幹線直通の
「さくら」に変更され、本数が激減しました。
それにより「こだま」に転用され、編成短縮された500系と共に
0系や100系の「こだま」用短編成改造車を置換えました。
現在「ひかり(レールスター)」として運用される列車は上り1本
だけとなり、博多駅に乗り入れる事も無くなりました。
代わりに山陽新幹線内完結の「こだま」では500系と共に主役で、
博多南線直通列車でも使われます。
(四枚目)
・4号車727-7013です。主変換装置付きです。
元は3色LEDでしたが500系に続き「レールスター」編成でも
行先表示器のフルカラーLED化が進められています。
16両の700系は幕式又は3色LEDのまま廃車されました。
元「サイレンスカー」で定員80名、電話室付でした。
「レールスター」は指定席は4~8号車とされ、座席は上述の
様に2-2列リクライニングシートとなりました。
尚モノクラスでグリーン車は有りません。
JR西日本では他に山陽新幹線内完結「こだま」用の0系や
100系の短編成車の指定席も2-2列としており、これは九州
新幹線直通の「さくら」「みずほ」N700系でも受け継がれ
ました。本グループ置換用のN700系6000番台(P編成・短縮
改造車)も同じです。
(五枚目)
・5号車727-7113です。
トイレ・洗面所付きで主変換装置を備えます。
指定席車で2-2列シートとなっており、定員は72名です。
700系の足回りはWN駆動となっており、モーター出力は275kw
となっています。
ブレーキは回生ブレーキ併用の電気指令式ブレーキで、制御車
には渦電流ブレーキを備えます。
台車は500系ベースの軸梁式のボルスタレス空気バネ台車で
アンチヨーダンパ付です。
制御装置は500系のGTO-VVVF制御と異なりIGBT-VVVF制御と
なっています。500系と違い機器更新は行われていない様です。
(六枚目)
・エスカレーター越しですが…。6号車726-7013です。
主変圧器を搭載し、乗務員室を備えています。
定員は72名で、2-2列シートです。
700系の内16両編成グループは最高速度が300km/hに向上した
N700系グループの増備で置換が進み、最終的に2022年に西日本
で1本だけ残っていたC54編成の引退で消滅しました。
700系16連は最後の喫煙車付きのグループでしたが、C54編成は
喫煙車を改造して禁煙車(一部車両に喫煙スペース付き)となって
いました。結局コロナ禍でほぼ使われずに廃車となりましたが…。
(七枚目)
・7号車725-7713です。パンタと主変換装置を備えます。
この車両は車椅子対応設備を搭載しており、一部座席が車椅子
対応で多目的室や車椅子対応トイレも備えます。
東海道・山陽・九州新幹線では車椅子対応設備は16両では11号車、
8両では7号車に統一されています。
定員は50名です。喫煙室も有りましたが現在は不使用です。
手前の区画は多目的室やトイレで、ドアの位置が偏っておりドアの
幅も広くなっています。
今ではナミのイラストが描かれています。
(八枚目)
・8号車724-7513です。CP付きの制御車です。
500系と違い先頭車もドアは2か所設置されています。
16両編成の700系が引退して久しいですが、「レールスター」
は700系オリジナルマスクを今でも保持しています。
この車両は2-2列シートの開放室部(定員36名)に加え、4人
コンパートメントを4室備えており合計52名です。
コンパートメントは「レールスター」のウリの一つで、
東海道山陽新幹線では100系にグリーン個室が存在しましたが
それに次ぐものでした。
当初「こだま」運用では締切られていましたが、現在は一部
「こだま」でも発売されています。(「ひかり」運用はほぼ消滅
したので…)。
又博多南線でも平日ラッシュ時には開放されており、同線では
自由席扱いとなっています。
その場合個室のドアは開けたままです。
(九枚目)
・2025年から山陽新幹線では漫画・アニメの「ワンピース」と
ラッピングした車両を運行する事となり、700系「レールスター」
から3本が抜擢されました。
この編成はその第一陣で「せとうちブルー」号となっています。
写真ではウソップとチョッパーが楽しそうにしています。
又座席カバーも写真の様に専用のものとなっています。
各編成デザインが違っているのも面白いです。
「ワンピース」編成同士の並びや引退が決まった500系「ハロー
キティ新幹線」との並びも見てみたいです。
N700系P編成誕生により500系の引退が決まりましたが、この
「レールスター」も半数(8本?)が引退予定です。
残る編成も長くは無いと思われますが、山陽新幹線の一時代の
看板列車だっただけあって長く頑張って欲しいです。
参考文献 JR全車両ハンドブック 2004
鉄道ファン No.779 2026.3
参考HP ウィキペディア 関連ページ








