撮影日   2022.1.26

撮影場所  JR東海東海道本線 名古屋駅

 

昨年1月に小田急ロマンスカーVSE乗車及び伊豆急行・伊豆箱根鉄道を

巡りを行いましたが、その旅の続きで名古屋にやって参りました。

目的は訪問日から少し先に予定されていた、2022年3月ダイヤ改正で

引退予定のJR東海211系0番台の乗車、そして関西本線非電化区間を

走破し同じく3月改正予定で廃止予定のおおさか東線201系に乗車する

事でした。

 

当時既に最後のJR東海の国鉄時代製造車両だった211系0番台は朝夕

ラッシュ時のみ関西本線での運用だった為、朝の名古屋駅で待つついでに

車両の撮影を行いました。

この時点では315系及びHC85系といったJR東海の新型車両はまだ営業に

ついていませんでしたが、それらの導入によって211系・311系・キハ

85系の引退が予告されていた為その撮影も少しですが行いました。

残念ながら個人的に好きなデザインの311系はやって来ませんでした…。

 

(一枚目)

関西本線の朝の普通名古屋行きで到着した、313系B102編成です。

 

奇々怪々な313系の中でもこの編成は最初期の1999年に導入された

1000番台グループで、3両編成の為電動車ユニットは1500番台、制御車は

0番台です。1000番台グループはドア間転換クロスシート、車端部は

ロングシートとなっています。

初期車の為幕式方向幕です。

この1500番台編成は少数派で、3本だけの製造で撮影時は神領電車区

所属でした。

(二枚目)

編成は亀山方からクモハ313-1502+モハ313-1502+クハ312-5と

なっており、制御車は0番台の続番です。写真はクハ312-5です。

尚クハ312形0番台は1000番台(4両編成)の制御車も共通で、登場順から

附番された為1000番台に連結されたクハ312-1~3の続番で、1500番台は

クハ312-4~6となっており純粋の0番台編成のクハ312形は7番以降が

附番されています。

この時点でかなり複雑ですが…。

 

尚、この後2022年3月改正で313系1500番台(B101~103編成)は神領から

大垣電車区に移動し、J151~153編成となりました。

この1500番台は寒冷地仕様では無い為、半自動ドアの押しボタンは有りません。

(三枚目)

この列車は313系同士の5両編成で、後方はB402編成でした。

全て313系で揃った統一感の取れた編成です。もっともJR東海管内では似た

顔のキハ25系も多数在籍する為、どこでも見かける顔です。

(四枚目)

前パンがカッコいい、B402編成クモハ313-1302です。

B400番台はクモハ313-1300+クハ312-1300番台の2連で、1300番台は

2010年導入の4次車で登場した1000番台の2連版です。

パンタグラフを2基備え、ワンマン運転準備工事が行われており後に

本設されています。

2連8本が製造され、全車フルカラーLED表示器で登場しました。

(五枚目)

名古屋方のクハ312-1302です。2010年日本車輛製です。

この4次車では内装に一部変更が行われており、ドア付近の床が黄色に

塗られる様になりました。転落防止幌にも帯が伸びています。

313系は車椅子対応トイレを装備しており、車椅子マークの他後年

ベビーカーマークが追加されています。

号車札らしきものも設置されていますが、不使用でした。

このB400番台編成は現在も神領所属です。

このグループは半自動ドアでは有りません。

(六枚目)

朝の中央本線中津川行き快速に使われていたB103編成です。

10両編成の輸送力列車でした。

上のB102編成と同じく、現在は大垣に転出しJ153編成となりました。

B102編成と同様に1999年東急車輛製です。

 

クハ312形はCPとバッテリーを備えますが、CPの容量は連結される

車両数や番台によって異なります。

(七枚目)

中間のモハ313-1503です。

313系は電動車と制御車・付随車の比率を1:1にする為3両編成の

場合モハ313形は片側の台車にはモーターを装備しません。

313系はIGBT-VVVF制御となっており、同社の近郊形では初の

VVVF制御車でモハ313形に制御装置を備えます。

1C2M方式なのが珍しく感じます。

TD継手式平行カルダン駆動でモーター出力は185kw、台車は

積層ゴム式ボルスタレス台車で動台車はC-DT63A(付随台車は

C-TR251)です。3次車以降はそれぞれ-B、-Aとサフィックスが

変更されています。

(八枚目)

塩尻方先頭車クモハ313-1503です。

313系はシングルアーム式パンタグラフで登場し、1500番台は

1基装備です。

T車遅れ込み方式の回生ブレーキ併用の電気指令式ブレーキで、

写真の様に211系と併結可能です。番台によって発電ブレーキを

装備します。

このクモハ313形には補助電源のSIVを装備しますが、両数に

よって容量が異なります。沼が深い…。

 

尚、中央本線名古屋口の10両編成列車は国鉄時代から続いており、

民営化後も103系の10両という列車も存在しましたが、この後の

3月改正で中津川駅での系統分離が行われると同時に名古屋駅から

中津川駅間の列車は全て8両に統一されて消滅しました。

更にこの区間の列車は将来的に315系統一予定で、313系並びに

211系の姿も間もなく消滅します。

 

 

次回は211系の姿です。

 

 

参考HP   Rail.Lab

 

 

                   ウイキペディア 関連ページ