撮影日   2020.11.1

撮影場所 JR九州鹿児島本線 熊本駅

 

今流行りの「鬼滅の刃」。私も漫画やアニメを大変楽しく読ませてもらい、

映画「無限列車編」に感激した次第ですが、先日大変良い機会を頂きました・・・。

 

JR九州が映画とコラボして「SL鬼滅の刃」号を11月の曜日限定で熊本駅

~博多駅間で運行していますが、その運行初日に乗車させて頂きました!

 

今回からその時についての記事を掲載します。当日は余り記録が取れなかった

ので、色々と記憶違いが有るかも知れません。

 

尚、私のスタンスとしては鉄道ファン目線が6割、漫画・アニメファンの目線が

4割程度という事を予めご了承下さい。

 

※マスク着用・手洗い・消毒等コロナ対策を行って撮影しています。

 

(一枚目)

SLの運行ダイヤは熊本駅 8:35→久留米駅 11:23着→鳥栖駅 12:09着

→博多駅 13:04着というダイヤです。この区間は118.4kmですが実に4時間半程

かかるというスローペースです。途中久留米駅での長時間停車や、植木駅・

長洲駅での長時間の運転停車も有りましたが単純な表定速度は26.3km/hという・・・。

8620形及び50系客車ならもっとスピードが出る筈ですが、機関車の状態や

鹿児島本線の過密ダイヤを考慮しての運行ダイヤなのでしょう。

 

写真は熊本駅の構内です。特設スペースが設けられていました。 

(二枚目)

汽車旅には駅弁です。

という訳で煉獄さんです。炎柱の煉獄杏寿郎さんです!

CVは日野聡さんですね。個人的には「銀魂」の神威や「斉木楠雄のサイ難」の

灰呂杵志のイメージが強いです。

 

劇中で煉獄さんが駅弁を大量に掻き込んでいましたが、その弁当はこれだった

のでしょうか?美味しい弁当だったので煉獄さんがいっぱい食べたのも

納得でした。

(三枚目)

ブレましたが(今回はスマホで混雑した中だったので割とブレがちです)。

発車標に「SL鬼滅の刃 8:35 博多」と有ります。

 

因みに熊本~博多間は「つばめ」ですら50分程度、朝夕に僅かに走る鹿児島本線の

普通列車ですら2時間半~3時程度で走破しているのでスローぶりが分かります。

(四枚目)

ホームに上がると既に人出でごった返していました。

 

入線時間は記憶では確か発車10分ほど前が所定だったと思いますが、実際は少し

遅れて入線して来ました。

 

いよいよSLとのご対面です・・・が狭いホームに密集していたので思うようには

撮影出来ず。

 

※無論「山の主」でも「土地の守り神」でも有りません。

(五枚目)

テンダ式蒸気機関車の為石炭車が連結されています。

作中の機関車もテンダ式でしたが、一説によるとこの8620形モチーフとの事で。

 

作品の舞台も大正時代の為、国鉄の大正時代の制式旅客機関車の代表格、

8620形が起用されるのは当然かもしれません。

(六枚目)

列車は今は災害で運休している「SL人吉」号の8620形機関車+50系客車3両、

そして後部補機としてDE10形が連結されていました。

鹿児島本線の長距離走行を支える為、又博多からの回送の為にも補機の

連結は必須です。

 

JR九州のDE10はSLや「ななつ星九州」補機用の為全車黒一色となっており、

DLらしさは減っていますがこうやって見ると編成全体の統一性が取れています。

(七枚目)

当然SL7とDLの総括制御は出来ない為、本務機に合わせ補機が協調運転を行う

必要が有ります。今回は無線で連絡して互いに運転を行っていた様です。

 

余談ですが10年近く前山口線で山口駅から新山口駅迄乗車した時、定期列車を運休

して「SLやまぐち」号を新山口駅迄臨時列車として運行した為、「SLやまぐち」号に予備の

12系客車を増結して一般の客扱い用とした列車に乗り合わせた事が有りました。

その時も後部補機としてDE10が連結されていましたが、その時は何と汽笛吹鳴で互いに

協調運転を行っていました!今にも後にもそのような運転方法を行っていたのを見たのは

1度だけです。

(八枚目)

後部補機はDE10形です。

 

DE10形は1966年から78年迄製造された液体式ディーゼル機関車で、客貨両用

且つ支線区の運行も考慮した万能機関車です。セミセンターキャブ機の為

運転台の位置が偏っており、AAA-Bという軸配置が独特です。

 

708両が製造されましたが多くは非電化線区の客車・貨物列車廃止で引退

しましたが、今でも使い勝手の良さからJR東海以外の各社に細々ながら生き残って

います。

(九枚目)

今回は熊本車両センター所属のDE10 1756でした。

金色のナンバープレートが引き締まった感じですが、手書き感があふれる所属区名札が

何とも・・・。

 

この車両はSG(蒸気暖房)無し+機関を変更した1500番台でDE10としては最後まで製造された

グループです。

(十枚目)

製造銘板です。

 

本車は川崎重工で1977年(昭和52年)製です

(十一枚目)

両先頭車には密閉式の展望室が設けられています。

残念ながら今回は両側とも機関車が連結されているので車窓はイマイチ(そもそも

博多~熊本間に大した景色は無いですが・・・)ですが、機関車の観察には

もってこいです。

(十二枚目)

「SL人吉」のロゴです。

 

当初は豊肥本線の「SLあそBOY」として使われており、その頃はクリームと茶色の二色塗り+

帯が入っていました。2005年に牽引の58654号が不調となり運行終了しましたが、2009年に

復活し以後「SL人吉」として使われています。

 

「SLあそBOY」時代熊本に住んでいてたまに走っているのを見かけたのを思い出します。

(十三枚目)

1号車のオハフ50-701です。

1977年から久々に製造された一般形客車ですが、今や運行されているのはごく少数で

何気に大変貴重です。 

 

尚作中の客車は大正時代らしく木造客車だったので流石に大きく違っていますが、これは

仕方ないでしょう。

但し作中の客車は大正時代なのに木造ながら丸屋根で二段屋根のボギー?客車で、

座席に背もたれが貼られており(国鉄の3等客車は1934年以降背もたれが貼られた)、

窓割と座席が一致していないなど色々と不思議な点が有りましたが・・・。

 

次回に続きます。

 

参考HP  JR九州公式HP