たねきちの妻です。
 今日は会社から指定された病院で身体のあちこち検査してもらいました。たねきちの最後の病院でもあるので闘病中のことが思い出されます。深夜に救急外来に来た事、入院を勧められた事、受診の待ち時間にランチしたことなどなど。
 以前は逃げ帰りたいほど辛かったですが、今日は苦しくありませんでした。時が過ぎて心の中にあった悲しみの塊りが溶けていったみたいです。
 今年は何もなければ、4月にこんぴら歌舞伎を観て、夏頃地中海に行こうと計画していました。
コロナ禍で歌舞伎も地中海もなくなってしました。ありがたいことにコロナ禍が少しおさまっていた、8月にたねきちが頑張って仕事した徳島県のかずら橋と、10月に闘病中に行きたがっていた宮崎県の高千穂峡に行く事ができました。どちらも景色良く、空気良く、となりにたねきちがいるような気がしました。
 主人たねきちは肺癌で最後の頃は肺の画像は真っ白で酸素7リットル吸っていました。酸素がないと苦しくて、脳の細胞に酸素が届きにくくなると見えないものが見えたりもしました。 
 このコロナ禍でお亡くなりになった方、ご家族の皆さまに深くお悔やみ申し上げます。現在闘病中の皆さまの1日も早い回復をお祈り致します。
 そして、医療介護、行政等でコロナ禍を戦っている皆さま本当に本当にありがとうございます。
毎日、生死をわける張り詰めた状況の中で頑張ってくださっている皆さまどうか心と身体をたいせつになさってください。
 マスク、手洗い消毒を徹底してコロナ禍の1日も早い収束を祈ります。