あるフォロワーさんとお話をしていて、首記の話になりました。

そして、そのことを気にされている天使ママ/天使パパが多くいるのではないかととても心配になりました。

自死遺族である我々皆が考えてしまうことがと思います。

私なりの考えを述べさせていただければと思います。

 

私も、息子を失ってすぐに気にしたのが首記の点です。

お寺などに電話をして聞いてみたり、ネットで調べたりしました。そして私の入院中には自死遺族の方々の書かれた本や、量子力学(学生時代は物理学を専攻していました)から宗教まで本を読み漁り、

 

自死者は地獄にはいかない。

 

という考えが正しいと悟りました。

 

私は仏教信者ではありませんが、仏教的な解釈では教学伝道研究センターというところで、長い時間と過去の文献をお調べになり、「お釈迦様は自死について判断をしていない。そしてすべての人が南無阿弥陀仏と唱えることで救われる。」とおっしゃっておられるようです。それどころか、お釈迦様自らのお弟子さんが自死でお亡くなりになった際もきちんとお導きされたとのことです。

また、仏教は色々な宗派があるらしく、その宗派を超えた「自死・自殺に向き合う僧侶の会」というものがあるとのこと。ここでも、自死だからと言って地獄に行くことはない。とおっしゃっているようです。hasunohaというお坊さんが悩みを聞いてくれるサイトがあるのはご存知でしょうか?「自死が地獄に行くというTVやネットの話はデマである。どうか信じないで欲しい。」と現役のお坊さんが述べています。加えて、昔からあるいわゆる地獄絵図のようなものは、現在生きている人間への戒めのために作ったのだそうです(昔、飢饉があった時代に安易にあの世に行って極楽で暮らそうと考える方が多くいた時代があり、その戒めのために書いたとのこと)。

そして(これは私個人の考えですが)何よりの地獄は現世です。地獄という存在は現世にしかないと考えます。

 

一方キリスト教では長いこと自殺は罪であると明言されてきました。これは中世において自死で殉職される神職者の方が多く(理由は忘れましたが、その後、手厚い補償と名誉を遺族が受けられたようです)、このままでは教会が破綻してしまうために、自死について明言しましたが、最近になってこれは間違いだった。自死は病であると修正しています。

 

私は神道で息子を送り出しましたが、神道では死の原因に関係なく先祖を守る神様になるという考えです。古事記の時代から自死をしても神社として祀れれている例は多くあります(最近の有名なところでは乃木神社など)。

 

そして何よりも、私の大切な息子が、苦しんだのちに、さらに追い打ちをかけるような地獄などという場所に行くはずがありません。

 

自殺/自死の表現でも言われているように、自死は病死と同じです。殺人ではありません。

 

先に述べましたように、もしも地獄というものがあるならば、それは現世にこそ存在し、もしも地獄に落ちるということがあるならば、それは現世にいる我々が、現世で落ちるのだと考えます。