通夜葬儀の会場には、父の愛用のバイオリンと父の描いた油絵が飾られ
祭壇には父の自画像が飾られました。
この自画像は父の傑作だと思っています、まるでイタリア映画にでてくる
父は小学校の音楽の教員でした、生涯平教員で出世することなど、
家族すら期待しないし想像すらできないような先生でした。
別に不真面目であったりいい加減な人だったわけではないのですが、
なんかヘンな人でした。
バイオリンを弾き、ピアノを弾き、油絵を描き、習字を書き、
草花を育て、プールにいってました、なにしろこれら全部を日課に
していたんです、なんかせわしない人でした。
そんな父の葬儀にふさわしい会場ができ、妹夫婦は通夜・葬儀に
妹のバイオリンとだんなさんのコントラバスの生演奏で
父は送ることができました。
父は満足してくれていると思います、ひとは常々自分の葬式の希望は
言っておくもんですね、父は賢かったです。
通夜には熱をだし、でることのできなかった娘もなんとか葬式にはでることが
できました、よかった。
父の死に顔は安らかで健康的ですらありました。
今頃父は天国で、長年の囲碁友達で去年亡くなった片山先生と
碁を打っている事でしょう。
趣味の多い人でしたが、3年前脳梗塞をやってから、あれもできなくなり、
これも難しくなりと、父もさみしく思っていたと思いますが、
パソコンで囲碁を世界中の人達と楽しむのが、父の最後までできた
趣味でした、父はたぐいまれな趣味人でした。
