「ああ、もう道はない」と思えば、
打開への道があったとしても、
急に見えなくなるものだ。
「危ないっ」と思えば、
安全な場所はなくなる。
「これで終わりか」と思い込んだら、
終わりの入り口に足を差し入れることになる。
「どうしよう」と思えば、
たちまちにしてベストな対処方法が見つからなくなる。
いずれにしても、おじけづいたら負ける、破滅する。
相手が強すぎるから、
事態が今までになく困難だから、
状況があまりにも悪すぎるから、
逆転できる条件がそろわないから
負けるのではない。
心が恐れを抱き、
おじけづいたときに、
自分から自然と破滅や敗北の道を
選ぶようになってしまうのだ。
著書『たわむれ、たばかり、意趣晴らし』より。