とうとう会場へ向かう日になりました
霊きゅう車にお義母さんと主人が乗り
家を出発します…
『久しぶりにみんなでお出かけだね』
『冬だけど今日は暖かいから良かったね』
とお義母さんに話しかけます
自宅を出発するときは軽くクラクションを鳴らして
発車しました
それが何とも寂しかった…
しかしお義母さんにとっては
親子で出かける車内は特別に感じてるかな？
その後、私は戸締りをして
子供たちと一緒に車で向かいます
建物内では一番小さな会場を選びましたが
とても豪華に飾られた会場でした
これからのスケジュールを確認した後
お義母さんの顔を見に行きました…
普段着の姿で棺桶に入っているので…
『何で棺桶に入ってるの？練習のつもり？
もういいから早く出てきて…』
と涙が出てきます
やはり棺桶に入ると改めて
亡くなった…という事実を突きつけられます
おくやみに来ていただいた方に
主人は一人一人丁寧に挨拶し、話すたびに涙を流し
私は深々頭を下げる…
それだけで精一杯でした
親族はもちろん、お知り合いの方々とお話すると
お義母さんが生きてきた人生は
いろいろあったがとても素晴らしかったんだなと
感じさせられました
自分の事より人の事を心配してたからかな…
こんなにもみんな集まってくれて…
こんなにもみんな泣いてくれて…
こんなにもみんなから想われてたんだよ…
と話してあげたい
伝わるかは分からないけど…
手を合わせた時は何となく心が通じてる
そんな気持ちになります
話したい時や伝えたい事がある時は
手を合わせるから聞いてね…
葬儀も無事に終わり
みなさんがお帰りになった後
私達もスタッフさんにお礼をして帰ります…
お義母さんお疲れ様…
小さくなっちゃったね…
昨日と今日で疲れたでしょ…
さぁ、一緒におうちに帰ろうね…
2021.12