神田沙也加さんのステージ⑥(レ・ミゼラブル)
「レ・ミゼラブル」は6年前が初見でした。
当時、劇団四季のミュージカルを中心に見ていた頃で、「美女と野獣」や
「オペラ座の怪人」で気に入った今井清隆(ジャン・バルジャン)、
井料瑠美(ファンテーヌ)の日をチョイスして見に行ったものです。
他のキャストは、ジャベール(内野聖陽)、エポニーヌ(笹本玲奈)、
コゼット(河野由佳)、マリウス(山本耕史)、テナルディエ(駒田一)、
テナルディエの妻(峰さを理)、アンジョルラス(坂元健児)といった
面々でした。
そして月日が流れ、今回はさやコゼのデビューに参戦です。
例によって仕事の予定が読めず、ネット予約は大きく出遅れ。
やっとスケジュールが定まったころには、当然前の方の席は埋まって
いましたが、何とか2階の3列目がとれました。
2009年10月27日(火) 18:15 2階C列中央 帝国劇場
ジャン・バルジャン 別所哲也
ジャベール 岡幸二郎
エポニーヌ 新妻聖子
ファンテーヌ シルビア・グラブ
コゼット 神田沙也加
マリウス 藤岡正明
テナルディエ 安崎 求
テナルディエの妻 森公美子
アンジョルラス 原田優一
今回は春からの地方公演があったので、各種の記事や、観劇の
ブログ、公式HPなどで事前情報の収集は万全でした。
さらに、YOUTUBEでも数々のナンバーを予習して臨みました。
久し振りの帝国劇場です。
開演が早いので、いつもに増して速攻で会社を退出し、無事に席に
おさまることができました。
重厚な音楽とともにいよいよ開幕です。
6年前に見たはずなのですが、あまり覚えていない・・・(^_^;)。
しかし、前に見たときのプログラムに「香盤表」が載っていましたので
コゼットとして登場する前に、労働者、見物人、失業者・労働者、娼婦の
順に現れることを把握済み。
双眼鏡を構えて待つ中、無事に沙也加さんを発見。
特に娼婦のときは舞台後方だったのですが、表情豊かでコゼットとは
違う魅力を発散していました。
そしてコゼットの登場。
「不思議ね 私の人生が始まった そんな感じ ・・・」
マリウスがすぐに恋におちてしまうのが納得の、可憐なコゼットが
そこにいました。
実力あるベテランキャストに囲まれ緊張は窺えましたが、持っている
力を十分に発揮していたと思います。
高音域を心配していたのですが、きちんと出ていたのでちょっと安心。
終幕での結婚式の場面での別所パパとの愛情が涙を誘います。
念願の帝国劇場に立った沙也加さんの堂々とした姿を見て、とても
幸せになった「レ・ミゼ」観劇でした。
そしてその後、日増しに募るもう一度見に行きたいという気持ちを
抑えられなくなり、ついに半休をとって2度目の観劇を決意。
すっかりキャストが異なりましたが、場面展開も十分頭に入っていたので
落ち着いて楽しむことができました。
2009年11月12日(火) 13:00 1階M列上手 帝国劇場
ジャン・バルジャン 橋本さとし
ジャベール 今 拓哉
エポニーヌ 知念里奈
ファンテーヌ 山崎直子
コゼット 神田沙也加
マリウス 泉見洋平
テナルディエ 三谷六九
テナルディエの妻 森公美子
アンジョルラス 坂元健児
おしまい。
神田沙也加さんのステージ⑤(夏の夜の夢)
年も明け、「AKURO」から半年が経ちました。
「レ・ミゼラブル」は地方公演なので、秋までお預け状態。
今度の観劇は「夏の夜の夢」でした。
前回の公演はスケジュール的に難しく、ネットでさわりを見ることしか
できませんでしたので、再演を楽しみにしていました。
サヤブロで稽古風景などを垣間見つつ、当日を迎えました。
2009年5月29日(金) 19:00 1階10列上手 新国立劇場 中劇場
いつものように素早く退社して一路初台駅へ向かいました。
会社からはちょっと遠かったのですが、無事に当日券をゲット。
新国立劇場のためでしょうか、この顔触れで6300円というのは
とてもいいですね。
沙也加さんは「豆の花」という役で、主役というわけではないのですが
しかりと存在感を示していました。
子守歌を歌う場面も、きれいな声で気持ちが良かったです。
いつも感じるのですが、沙也加さんの声は、台詞をしゃべる時でも
歌う時でも、とても心地よく響きますね。
作品としては1年前にG2版の「A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM」を
見ていたのですが、当然ながらそれと比べるとずっしりした感じと
いうのでしょうか。
前にテレビでやっていた子供のためのミュージカルと合わせると、
3種類の「夏の夜の夢」を見たことになるのですが、演出家によって
こうも違うのかなと面白く感じました。
もう一度見たいなあと思ったのですが、残念ながら今回はこれで
打ち止めと相成りました。
すぐそばの席に翻訳の松岡和子さんがいらっしゃいました。
神田沙也加さんのステージ④(AKURO)
4作目の観劇は「AKURO」でした。
前作の「アミッド」以降に、朗読劇「LOVE LETTERS」がありましたが
スケジュールが合わず断念。
続いての「グリース」は、 ジャニーズ=女性ファン という図式の中、
黒一点になる勇気もなく、これまた泣く泣く断念。
そしてようやく年末になって「AKURO」を迎えたのでした。
恒例の「お先に失礼」作戦で臨みました。
2008年12月8日(月) 18:30 1階P列上手 東京芸術劇場中ホール
今回は再演とのこと。
謝珠栄さんプロデュースということですが、私にとってはお初。
キャストで見たことがあるのは坂元健児さんぐらいでした。
席がかなり後方だったので、キャストの表情が良く見えなかったのが
ちょっと残念でした。
運動能力の高い面々によって、八百屋舞台を駆使した激しい動きが
随所に見られ、ダンス、殺陣ともに迫力がありました。
沙也加さん演じる鈴鹿御前/アケシ(二役)で印象に残った場面は
坂元健児演じる安倍高麿とのデュエット → 二人の声が良く響きます
こもりうた「寝ろてじゃー♪」 → 本当に透明な歌声です
最後の場面での母親としてのやさしいほほえみ → ほっとします
でした。
アケシは盲目の役だったので、舞台の上手にたたずむ場面では、
長時間まばたきをせずにじっとしているのですが、その際の
役者としての力量(技)に感じ入った次第です。
(真似しようとしましたが、当然だめでした。)
ブログでの劇評の中には辛口のものもありましたが、私は面白いタイプの
ミュージカルとして楽しみました。
沙也加さんは実質紅一点でしたが、きりっとした鈴鹿御前と、はかない
アケシをうまく演じ分けており、存在感を十分に示していました。
作品を重ねるごとに成長が感じられ、ますます先が楽しみになりました。
次の作品は 「夏の夜の夢」 になります。