神田沙也加さんのステージ55(マイ・フェア・レディ再演 東京総集編) | 3θのブログ

神田沙也加さんのステージ55(マイ・フェア・レディ再演 東京総集編)

マイ・フェア・レディの再演です。

 

前回公演と同じメインキャストですが、今期は場所を帝国劇場に移しての

公演となります。

沙也加さんは堂々の主役としてこの大舞台に帰ってきたことになります。

12年ぶりということでしたね。

私は、帝劇には「キューティ・ブロンド」で戻ってくるのかなと

思っていたのですが、こちらの方が先になりましたね。

 

再演では、イライザとヒギンズ教授の組み合わせはシャッフルされ、

今回のコンビは、「べつま」と「てらかん」ということになりました。

 

今回は3公演を観劇しました。

 

2021年11月15日(金) 13:00 S席1階G列下手 帝国劇場

2021年11月25日(木) 13:00 B席2階I列上手 帝国劇場

2021年11月28日(日) 13:00 S席1階L列中央 帝国劇場  東京千穐楽

 

まずはマイ初日の11月15日のマチネ公演のことから。

コロナのため、「王家の紋章」を泣く泣くキャンセルしたので、

帝劇は2019年11月の「ダンス オブ ヴァンパイア」以来となりました。

 

ちょうど日比谷シャンテとのコラボ企画をやっているとのことなので、

開演前に行ってみることにしました。

 

コラボ企画には

①2000円お買い上げでオリジナルミラーをプレゼント

②等身大パネルを設置したフォトスポット

③サイン入りポスターの展示

は3つがあるようですが、

①はパスし、②、③の場所を探して、写真だけ撮ってきました。

 

劇場に戻りまずトイレと思って、いつも空いている2階のトイレに向かいました。

何か違うなと思っていたら、今日は男子学生の人数を勘案して

女子トイレを男子トイレとして開放していたようです。

(どこかの学校の芸術鑑賞会の日のようでした。男子学生が多かったです。)

このトイレには空室表示もあって、スムースに行列が消化されていきました。

 

帝劇は落ち着けますね。

今日の座席は視界が非常に良好です。

ストレスなく観劇を楽しめそうです。

 

さて開演です。

 

指揮者がタクトを振ると、オーバーチュアが流れ始めます。

女性のダンサーさんが登場し踊り始めます。

馴染みのある数々のメロディの演奏が終わると、イライザの

セリフからお芝居が始まります。

 

最初のナンバーはイライザの「だったらいいな」ですね。

G2さんの演出と翻訳により、

「Wouldn't It Be Loverly? (素敵じゃない?)」が

この題名と新しい歌詞に生まれ変わったものですね。

 

実はこの歌は2011年の「ブロードウェイミュージカルライブ2011」に

出演したときに沙也加さんが選曲したもののひとつでした。

この時も男性4名を従えて歌っていたのですが、そこからの歌唱力の進化が

半端なく、今回もとても素晴らしいナンバーに仕上がっています。

 

また2018年の、Act Against AIDS 2018 「THE VARIETY 26」に出演した際にも

この曲を選んでいましたね。

奇しくもこの時にデュエットしたのが寺脇さんでした。

 

今回の男性四重唱ですが、前回公演とはメンバーが替わっているせいか、

同じメロディなのに随分変わって聴こえる気がしました。

 

沙也加イライザは落ち着いて見えますね。

寺脇さんとの息もばっちりです。

 

印象に残るシーンに触れておきましょうか。

 

みてろシギンズの歌唱。

堂々たる歌いっぷりと安定感が流石です。

 

そして「ひ」の発音ができるまでの長い長いレッスンの場面。

ここでの三人のやりとりが良かったですね。

日替わりのアドリブが見られるのも楽しみのひとつでした。

 

沙也加イライザはソファーでの自由度が大幅にアップ。

アメーバ状態での脱力ポーズには大いに笑わせてもらいました。

 

ビー玉をイライザの口いっぱいに詰め込むのですが、

寺脇さん思わず吹いてしまう場面も見られました。

 

「じっとしていられない」ではやや高音がでにくそうなところが

気にかかりましたが、その他のナンバーは楽しく聴くことができました。

 

別所さんヒギンズとは色々と異なる点もある寺脇ヒギンズでしたが

楽しく観劇できました。

 

この日のカーテンコールは3回。

スタンディングオベーションとなりました。

座長さんからの挨拶がありました。

最後は座長からの整列退場への協力のお願い。

皆さんきちんと守られていましたね。 

 

11月25日のトピックス。

 

この日は2階席からの観劇でしたが、最前列だったのでとても見やすかったです。

長椅子レッスンでのイライザのふてくされた態度が秀逸でした。

 

11月28日(東京千穐楽)のトピックス。

 

酒井良太さんが扁桃腺炎でこの日の公演を降板されていました。

ということで「だったらいいな」のコーラスは3人で。

ダンスナンバーのところは女性キャストが酒井さんの役割を、

違和感なくカバーされていました。流石のチームワークですね。

 

劇団四季の時から拝見している今井清隆さん。

今回も歌唱にダンスと大車輪の活躍。

「運がよけりゃ」と「教会へは遅れずに」では客席からの

手拍子が日を追って増えていきました。

 

レッスンの場面では、イライザの口に詰めたビー玉がこぼれ落ち、

ソファーの下に入りこんでしまうというハプニングが発生。

これを寺脇さんが探し出して拾うのにちょっと時間がかかってしまいました。

慌てぶりがおかしかったです。

 

この日はイライザがピッカリング大佐の椅子の裏に隠れるという新しい技を

発動しました。

寺脇さんが振り返るとイライザの姿が見えず、ちょっとうろたえる場面が

笑いを誘いました。

 

カーテンコールはスタンディングオベーションとなりました。

寺脇さんは挨拶の中で、ビー玉捜索の件に触れ、なぜあんなに必死に

なったのかと反省の弁がありました。

 

東京千穐楽ということでメインキャストの名前の紹介がありました。

続いて、男性アンサンブル、女性アンサンブル、指揮者の若林さん、

オーケストラ、と順次紹介し拍手をもらいました。

 

沙也加座長さん。

整列退場の協力お願いの際に、「お兄さんお姉さん」と紹介したのに対して、

寺脇さんが体操のお兄さんみたいと反応したのがちょっと面白かったです。

沙也加さんからは色んな思いが言いきれないくらいにあるので、

文章を綴るとの話があり、ずっと楽しみにしていたのですが、

果たされずに終わってしまったのが本当に残念です。

 

最後は寺脇さんと腕を組んで後方の扉を出て、下手の舞台袖にはけていき、

帝国劇場での公演が終了しました。

 

沙也加さんについて振り返ってみましょうか。

 

再演とあってか、伸び伸びと演じているように映りました。

コメディエンヌとしての演技もより磨かれてきた感じです。

初めての寺脇さんとの掛け合いも楽しく、沢山笑わせてもらいました。

 

そして何よりすごいのがセリフが乱れないこと。

これまで沢山彼女のお芝居、朗読劇、ミュージカルを観てきましたが、

一度たりとも噛むことがありませんでした。今回も然り。

声もよく通るし、滑舌が良いのでセリフや歌詞が明瞭に聞き取れます。

日本語の発音も綺麗です。

 

大地真央さんのインスタグラムを紹介しておきましょう。

2021年12月22日の投稿分です。

「東京公演千秋楽 帝劇2階ロビーにて… 後から送ってきてくれた写真」と

題して、「素敵じゃない?」の歌詞とともに、

10枚の写真をアップしてくれています。

沙也加さんは白黒リボンのドレス姿、真央さんは眼鏡をかけての私服姿。

ぜひご覧になってください。

 

さて博多座での大千穐楽が終わってからアップしようと思っていたこのブログ、

思いもよらぬ出来事になかなか書く気がおこりませんでした。

 

これからはぼちぼちと沙也加さんの思い出を綴っていこうかなと思っています。

特に出待ちについては書くことを控えていたので...

他にも思い出がいっぱいありますし。

 

きれいな日本語と文章力

覆面シンガー(?)「知り合いの女の人」

ゲームでのボイスキャスト(特に朱眞弥生役)

「ザ・狩人 こちら地球情報局」でのカプリコ役

などなど。