神田沙也加さんのステージ40(ピーターパン 2017年7月24日初日他) | 3θのブログ

神田沙也加さんのステージ40(ピーターパン 2017年7月24日初日他)

6年振りのピーターパンに行ってきました。

千穐楽から大分経ってしまいましたが、備忘録も兼ねてアップすることに

しました。

 

完全に卒業、と思っていたさやウェンディのカムバック。

主役のピーターパンは初舞台の吉柳さん、フック船長の鶴見辰吾さんも、

ダーリング夫人役の入絵加奈子さんも初見と期待がふくらみます。

また演出も藤田俊太郎さんに変わり、台本にブロードウェイ初演版を

用いるというところも楽しみのひとつです。

 

(以下、ネタバレがあります)

 

今シリーズは3回観劇しました。

初日は、製作発表に応募するために追加で買ったものでしたが、

まさかの当選で、貴重な機会をゲットできました。

 

①2017年7月24日(月) 15:30 3階05列中央   東京国際フォーラムホールC

②2017年7月27日(木) 15:30 1階04列上手   東京国際フォーラムホールC

③2017年8月03日(木) 11:00 1階10列下手寄  東京国際フォーラムホールC

 

従来はすべて1階席の前の方の観劇でしたが、今回初めて3階席の

チケットをとってみました。

これが大正解!

舞台全体の様子がよくわかり、双眼鏡の助けを借りれば表情もバッチリ。

また、周りの席が幼児層でいっぱいだったので、子供たちの反応を

間近で見ることができ、楽しい経験となりました。

 

 

さて今回の舞台は、最初から大きな演出の変化が...

開演前にメインキャスト以外の俳優さんたちが、揃いの衣装を身につけ、

手には絵本を持ち、客席の子供たちに読み聞かせをしてくれるのです。

もちろん3階席にも登場。

小さな子どもたちの反応が可愛らしかったです。

 

そして客席下手後方から、ライザ役の久保田麿希さんが登場し、

階段を上って舞台に。

ピーター最初ガウンをまとって登場。

キャスト陣が整列する中、ライザがおもむろにはたきをタクト替わりに振ると、

音楽が流れ出します。

さあ始まりです。

 

ダーリング家のなごやかなやりとりが続きます。

愛犬ナナも愛らしい。

 

ダーリング夫妻がパーティに出かけると、いよいよピーターの登場ですね。

吉柳ピーターは堂々としていました。

そして醸し出す少年感がいいですね。

 

歌も頑張っていました。

フライング最中で、一度歌詞が飛んでしまうことがあったのですが。

あわてずに、「ラララ♪」で乗り切ってしまったのも印象的でした。

製作発表で共演の皆さんが言っていた通り、周りがしっかりサポートを

してくれていたので、素晴らしい初舞台となりましたね。

 

 

鶴見さんのフック船長はカッコ良かったです。

正統派の船長さんでしたね。

歌も良かったです。

 

入絵さんのダーリング夫人は安心して観ていられました。

歌声も素敵でしたし。

はっちゃけた感じのジェインも楽しませてもらいました。

 

宮澤さんのターガー・リリーはちょっと台詞が少なかったですね。

でもその分ダイナミックなダンスで存在感を示してくれました。

 

石井さんのスミーはチャーミングさを感じました。

また、客席降りのタイミングでは、ほんとに真横で見ることができ、

歌もしっかり聴かせてもらいました。

 

久保田さんのライザは、ちょっと変わった役どころでしたが、

終始舞台にいて、なかなかの存在感がありました。

 

演出の藤田さんは、毎回お見かけしたような。

初めて見たミュージカルがこの作品で、演出することが夢だったと

製作発表でだけに語られていただけに、愛情のこもった丁寧な演出に

感じました。

 

そして翻訳をされた青山さんですが、お亡くなりになってしまいましたね。

ご冥福をお祈りいたします。

ずっと演出をされていた「LOVE LETTERS」を、沙也加さんでもう一度

観たかったなとしみじみ思います。

 

 

感想の最後は、思ってもいなかった沙也加さんのカムバックに

触れておきましょう。

 

東京駅構内に、京葉線から東京駅南口に向かって、動く歩道があるのですが、

その横に画像パネルが設置されています。(ホリプロさんの告知用でしょうか)

夏になると、そこに「ピーターパン」の告知が数枚掲示されるのです。

毎年新しいキャストが登場するので、今年はだれがウェンディを

やるのかなと楽しみに見ていました。

今年はそこに沙也加さんの姿が!

またさやウェンディが見られるのだと、実感がわく瞬間です。

 

今年のウェンディは、以前に演じた時より衣装がカラフルになっていました。

でもちょっとおしゃまな感じのウェンディは相変わらず。

お母さんウェンディと子供たちの生活が描かれ、インディアンや海賊との

争いが繰りひろげられます。

その間にウェンディとお父さんピーターとのやりとりの中で、お互いの感情が徐々に変化していくのが切ないですね。

そして、ウェンディが子供を連れて帰るシーンを迎えます。

 

ピーターとウェンディとの再会のシーンも悲しいですね。

沙也加さんが「大切な役」というウェンディの感情が込められたシーン。

たたずむ白いドレスの女性は大人になったウェンディ。

立ち姿のウェンディはとても大きく見えます。

 

そこへピーターが飛んできます。

春の大掃除へと誘うピーターに、

「私 歳をとったの 大人になったの」。

この声音にすべての想いが集約されています。

大人になろうとしないピーターとの関係がとても切ないですね。

 

あとは雑感を少々。

 

まずはフライングについて。 

最初に飛び上がるシーン。

回転しながr高く飛び上がるのですが、いつも安定。

姉弟で手をつないでのフライングもキレイに決まっていました。

 

歌も良かったです。

でも、今回も歌のシーンがあまりなかったのでちょっと残念。

ウェンディの歌は、以下の4場面でしょうか。

 

①かわいいこひつじ

②ララバイ-はるかなメロディ

③雄たけびあげて(リプリーズ)   ほんの少しだけでした。

④かわいいこひつじ(リプリーズ)

 

あと、「ネヴァーランド」のピーターとのデュエットはなくなっていました。(涙)

前回、充希ピーターとのハーモニーがとても心地良かったので、

今回もと期待していたので、これが唯一の心残りというところでしょうか。

 

今年も3幕で客席降りがありました。

通路側の席をとった甲斐があったといところです。


カーテンコールでは下手袖からの登場でした。

早着替えで定番の衣装に戻り、元気に手を振ってスキップでセンターへ。

大きな拍手を浴びていました。

 

来年はどうなるのでしょうか。

もう一度、吉柳ピーターとさやウェンディを観たい気もするのですが・・・。