漢字でかくと”小入谷峠”福井と滋賀の県境の山奥にある。
ここで生涯二度目に坂の途中で自転車を降りた・・・
一度目の暗峠のように勾配がきつすぎたわけではない。
パンクなどの機材トラブルでもない。
ましてトレーニング不足によるものでもない。
この道、朽木側から上っていくと青空に駆け上っていくような綴ら折り道が続き、ヒルクライムレースをやったら最高やろな~と思うくらいなのだが、結構上りきった箇所から舗装が途切れ自転車はもちろん歩くのさえきつくなる。
しかしここまで来て引き返す気になれず、ひたすら突き進んで行くと状況はさらに悪化しこぶし大のとんがった岩がごろごろ転がっているようなガレ場となってしまう。
もうこの状態では転倒、パンク、谷への滑落、何でもありの超デンジャラスな状況となったので迷うことなく自転車を降り、それでも山頂を目指した。
どのくらい歩いただろう、距離的にはたいしたことはないだろうが精神的にはかなりきつかった。
が、登りきった”おにゅう峠”の頂上はすばらしかった!
見晴らす風景は遠くに琵琶湖か若狭の海がのぞめ、反対側はどこまでも連なる山々と広がる空・・・
一人が、「やっぱり尾根に吹く風は違うな~」と言った。
頂上にたどり着いたときの達成感、安堵感・・・以前行った国見峠でも感じたがどこの峠にも特別な空気感がある。
山を登る人の気持ちがなんとなくわかった気がした。
まあ、ここはロードバイクはお勧めしないが、また行ってみたいと思う場所”おにゅう峠”
いっぺん、行ってみます???