昨年の暮れ、自宅療養中の仲間を見舞いに行くと…
何やら部屋の中でゴソゴソしている?!

『これ進呈します』

その手には箱に入った新品のジンギスカン鍋。

毎年恒例の釣り仲間とのキャンプ用に準備したらしく『次回のキャンプで使ってください』と渡された。

ベッドの傍らで他愛のない話を繰り返し『また来るわぁ』と自宅を後にしたが…

気丈に振舞う姿が少し辛そうだった。

 

年下でしたが、釣りやキャンプなどアウトドアの大先輩。

釣りのシーズンが始まると、お互い約束しなくともお気に入りだった山奥の川で良く出会いました。

サクッと釣り上げて、河原でタバコを一服する姿が思い浮かびます。

春になったら何時もの川で

笑顔で待っているような気がしてなりません。