米澤城の東側、朝日が昇る方角の酒。
東光は、安土桃山時代に創業し、後に上杉家御用酒屋にもなった小嶋総本店が造る日本酒だ。
私の住む岩見沢は、北海道屈指の豪雪地帯だが、小嶋総本店のある山形県米沢も年間積雪量が6メートルという豪雪地帯であり、吾妻山から流れ出す雪解け水は、山形を縦断する最上川の源流となる。
蔵元の井戸の地下水は、米沢の年間平均気温である11度となって湧き出ているそうだ。
偶然なのか必然なのか、蔵元がお薦めの適温も11度…。その地域で生まれ育ち、出来あがった時の温度が一番美味しいということなのだろう。
ぜひ機会があれば、出来あがったばかりのお酒の蔵元で味わってみたい。