「ひゃ~、ビックリした!」
「どした?」
雑誌の取材を終えて楽屋に戻ってきて、
漸く二人っきりになったら
ガマンしてた驚きが口からでた。
「しょおちゃんがあんな事言うなんて!?」
「何?」
「俺達の同い年1ヶ月を『七夕みたい』とか」
「あぁ」
「七夕だろ?1年に一度の同い年の雅紀との逢瀬」
そう言ってしょおちゃんは、ぐいって俺の腰を抱き寄せた。
もう3人は帰っちゃってて、ほんとに二人。
「しょおちゃんて…賢いけど意外とロマンチックだよね」
「『翔』だろ?そう言う雅紀は可愛いこと言うくせにリアリストだよな」
「可愛いことなんて言ってないよ」
そこまで同い年にこだわる、しょおちゃんの方が可愛くない?
「言っとくけど、俺が今更雑誌にリップサービスなんてするわけねぇからな」
「だよねー」
誰かが言ってほしい言葉じゃなくて、自分が言うべき言葉をいつも考えてる人だもんね。
しょおちゃんは、ぎゅーって俺の腰を強く抱きしめて肩に顎を乗せてため息をついた。
「はーっ、今俺達タメなんだぜ」
「くふふ、ほんとにどしたのしょおちゃん?」
「雅紀~」
やたら甘えてくるしょおちゃん…じゃなかった、翔。
「翔、どしたの?」
くふふ、これ楽しい。
「ほんっと、年下と同い年の雅紀が堪能できるなんて、俺達最高だよな」
なんて言ってくるから、やっぱり可愛い。
「くふふ、何言ってんの?俺、そんなに変わる?」
「それが変わってるんだな」
ぎゅうぎゅう抱きついてくるから、
すっごくあったかいよ。
「どこが?」
俺ってそんなすぐに変化する??
「いや、変わるのは、…俺の意識の方かな?」
「最大限に護ってあげたくなる可愛い年下の雅紀に対して」
「なんか、同い年の雅紀には、すっげー甘えたい!」
「なにそれ?」
俺もしょおちゃんの背中に腕をまわしてぎゅうぎゅうしちゃう。
最近、しょおちゃんは後輩に頼りにされる事が多くなった。
今までだって俺達四人にスタッフさんにって気を使う事が沢山あったのに、さらに抱えるモノが多くなって…、
ちょっと…気持ちが、疲れちゃってる?
それで俺に甘えたくなってるのなら、
俺に甘えてくれるなら…。
「いいよ…」
「同い年なんだからもっと俺に甘えて」
「翔…」
こんなとこじゃなくて、
二人の部屋に帰ろう。