春になった。



今日も家から徒歩数分の小川周辺の遊歩道を歩く。




今日は大きく落胆した。




電気工事の車が止まっていて、数人動いている。


桜の木の下には硬そうで太い電線が桜並木の端から端まで置いてある。




あぁ、始まってしまった。



桜の開花に合わせて桜まつりをするのだろう。電線には電球が何個もぶら下がっている。


この桜並木の端から端までの桜の木の枝に幹に、硬そうで太いその電線を絡め締めていくのだ。




いわゆる緊縛するのだ。



痛いだろうな。

苦しいだろうな。


風なんて吹いたら、その緊縛された部分がきっとずるむけになるんだ。




私も転んだりして皮膚がずるむけになったことがある。


ずるむけになった部分はひりひりひりひりひりひりして、運が悪いと膿むのだ。




あぁ····。





今日は、とても空が青い。

晴れやかな晴天だ。

風も春を乗せて柔らかい。

とても心地よい日なんだろう。



その晴天の下

桜の木が連なる

その遊歩道を



なんとも言えない思いの中

やるせない思いの中



私は、うつむき口元は真一文字

奥歯を噛み締め歩く。